「不気味の谷」という言葉がある。ロボットを人間に似せていくと、人間とあまり似ていないときは好感度を持てるが、似すぎると気味が悪くなるという現象だ。
この不気味の谷を超えることが、ヒューマノイドロボットの開発において、非常に重要な意味を持つ。人々に気味悪がられたままでは、なかなか社会に普及にしていかないからだ。
自動運転にあてはめてみて考えてみよう。米Waymoが無人タクシーを実現するなど、自動運転技術はすでに実用化されているが、AIの運転操作を気味悪く感じる人はいるだろうか。
結論を言うと、気味悪さを感じる人はすでにほとんどいない。日本において実施されたある実証実験でも、自動運転車に乗車後の方が自動運転への信頼度が増したという。
すでに不気味の谷を超えたと思われる自動運転。自動運転で走行するための法整備も整っていけば、普及はどんどん進むと思われる。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)