中国の自動運転車レンタル、「無人でサービス完結」を実現

ApolloがCAR Inc.とタッグ

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一般向けとしては「世界初」となる自動運転車のレンタカーサービスが中国でスタートした。18歳以上のユーザーは、担当者などを介することなく自動運転車の予約・解錠・返却ができるという。

このサービスを展開するのは、中国IT大手Baidu(百度)の自動運転部門「Apollo」とレンタカー最大手CAR Inc.(神州租車)だ。両社は2025年5月に戦略的パートナーシップを結んでおり、Baiduの技術力とCAR Inc.のネットワークを通じ共同でサービスを提供することを発表していた。

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■世界初の「自動運転車レンタカー」

今回始まったレンタカーサービスは、Apolloの自動運転レベル4のプラットフォームを基盤に、CAR Inc.の全国的なレンタルネットワークや車両運用の知見を活用することで展開される。

最初に用いられるのは、Apolloのドライバーレスの自動運転システムを搭載した車両だ。最大3人乗りの自動運転車になり、前の座席(運転席や助手席)は利用できないようだ。

特筆すべき点は、18歳以上の利用者については全く人の手を介さずに、CAR Inc.のアプリのみで自動運転車の予約や解錠、返却を行うことができるということだ。つまり、レンタカー会社のスタッフがいなくとも車を借りて返却までが可能という画期的なサービスになる。

なお自動運転車のレンタル料金はCAR Inc.の一般の車両と同額に設定されているという。利用期間は4時間から7日間まで選ぶことができる。自動運転の運行エリア内に限定されるものの、通勤のほか旅行などさまざまな状況での利用を想定しているようだ。

出典:Apollo公式サイト(※展開する自動運転車かどうかは不明)

■走行可能エリアは?

今回スタートした自動運転車のレンタカーサービスについて、詳しい運行可能エリアは明らかになっていないようだ。中国当局により、ドライバーレスのロボタクシー事業は現在中国の11都市で認可されており、その中でも限られた区域内でのみ走行が許可されている。

この点について、BaiduとCar Inc.の発表では特に言及していないようだ。アプリで走行可能エリア外のルートを指定するとアラートが出るのか、そもそも自動運転をできるエリアのみがシステムに組み込まれているのか、気になるところだ。

■自動運転レンタカーという新市場

BaiduとCar Inc.は自動運転車のレンタルサービスについて、中国のレンタカー事業をより近代化するための戦略として多くの都市やエリアで展開・拡充していく計画だ。両社のパートナーシップによる業績は、2030年までに3,000億人民元(約6兆円)を超えるとBaiduは予測している。

これまで中国の自動運転開発を率いてきたBaiduであるが、自動運転車両を使った新しいサービスでも大きな存在感を示していくことは確実だ。

【参考】関連記事としては「自動運転、中国が「Googleより先」に第三国への展開急ぐ」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
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