群馬で「GunMaaS」始まる!「自家用車から公共交通へ」促す

スマホがあれば、どんな公共交通でも

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出典:群馬県公式YouTube動画

群馬県版MaaS「GunMaaS(グンマース)」が始まるのに先駆け、群馬県知事や副知事、前橋市長が同サービスについての記者会見を2023年3月9日に行った。GunMaaSとは一体どんなサービスなのか。

■自家用車から公共交通への転換を

GunMaaSは前橋エリアからサービスを開始し、順次県内全域へ展開していきたいようだ。もともと前橋では、前橋版MaaS「MaeMaaS」の運用を開始しており、自動運転バスの実証や24時間利用できるシェアサイクルサービス「cogbe(コグベ)」を展開するなど、自家用車に頼らない移動を推進している。

MaeMaaSの実績を生かし、サービスを継承して高度化したものを全県へGunMaaSとして展開していきたい考えのようだ。GunMaaSはスマートフォンがあれば、バスや鉄道、タクシー、カーシェア、シェアサイクルなど、さまざまな交通を一括で利用し、目的地まで楽に移動できるよう提案してくれるという。

出典:群馬県公開資料(※クリックorタップすると拡大できます)

会見の冒頭において、山本一太群馬県知事は、県民の利便性向上を図るために「自家用車から公共交通への転換を促す」と発言。さらに、2年後の2025年の本格導入に向けて、より良いものへとGunMaaSを日々アップデートさせることが大事だとしている。

出典:群馬県公開資料(※クリックorタップすると拡大できます)
■「MaeMaaS」を継承・高度化

2023年度は県内各地域でモデルづくりを行っていくという。都市型モデルは前橋市の取り組みをベースに高度化させ、山間地や観光地モデルは、地域の課題にあわせてカスタマイズしながら普及させていく。

使い放題のサブスクリプション制度も先行導入を開始するようだ。国の支援などを活用しつつ、2025年に本格導入できるよう、さまざまな施行を行っていく予定だ。

なおGunMaaSではマイナンバーカードと交通系ICカードの連携も考えているようで、市民割や福祉割を適用していきたいようだ。公共交通手段の連携がメインではあるものの、いずれは商業や福祉、教育防災など、他の分野との連携も進めていきたいという。

■「6割以上の県民」を満足させられるか

車社会の群馬県において、6割以上の県民が群馬県の公共交通について満足していないという現状がある。GunMaaSの展開でこうした県民の声はどう変化していくのか。注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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