自動運転レベル3(条件付き運転自動化)の市販車を世界で初めて商用展開したホンダ。そのホンダは2023年3月7日、プラットフォーム型自律移動モビリティの実験用車両の3代目となるプロトタイプを近く公開することを発表した。
この実験用車両は「Honda Autonomous Work Vehicle(オートノマス・ワーク・ビークル)」=Honda AWV=という名称で、3月14~18日にかけて米ラスベガスで行われる建設機械の見本市「CONEXPO-CON/AGG 2023」で公開されるという。
以下がこのHonda AWVの3代目となるプロトタイプの画像だ。
■積載量は2倍以上に
ホンダの発表によると、Honda AWVは運搬などの作業に活用できる自動運転モビリティ(※リモコン操作も可能)で、自動運転時は最大時速10マイル(時速16km)で走行できる。積載量は2代目の880ポンド(400キロ)から2,000ポンド(907キロ)へと2倍以上に増加した。
2代目プロトタイプからの変化点としては、GNSS(全球測位衛星システム)サービスが弱い場所や利用できない場所でのナビゲーションを改善したほか、道路上の障害物を回避する機能も強化されているという。主な仕様は以下の通りだ。
■「自動運転の目」LiDARも搭載
実際に稼働している様子は以下のYouTube動画から閲覧することができる。「自動運転の目」と呼ばれるLiDAR(ライダー)も搭載しているという。
自動運転の市販車やバスに加え、こうした搬送用途の自動運転モビリティも、ホンダのほか各企業がいま力を入れて開発している分野だ。ホンダがこの分野で存在感を示していけるか、注目だ。
【参考】関連記事としては「自動運転、トヨタに「置いてけぼり感」?ホンダ新発表で」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)