GMが買収した自動運転ベンチャーCruiseの自動運転車が、米サンフランシスコで騒動を相次いで起こしている。
Sacramento通りとLeavenworth通りの交差点では、同社のシボレー・ボルトの自動運転車2台が道路中央に居座り、交通を遮断した。その様子が、アメリカの掲示板型ウェブサイト「Reddit」に投稿されている。動画は以下から閲覧可能なので、再生してみてほしい。
■「中に運転手がいない!」と叫ぶ声
動画では、Cruiseの自動運転車2台が交通を遮断している様子が分かる。2台ともハザードランプが点灯しているが、なぜ停止していたのかは不明だ。
動画の中では、撮影者だろうか、交通を遮断しているCruiseの自動運転車に対し、「There’s no driver!(中に運転手がいない)」などと叫ぶ声などが聞こえている。
なぜこうしたことが起きたのか。米メディアの報道に対し、Cruiseの広報担当者は「技術的な問題」と回答したようだ。
トラブルが起きたあと、Cruiseの自動運転チームが現場に到着し、車両を移動させた。同担当者は、トラブルが起きてから対応までにかかった時間は「20分以内」と説明している。
■無人なのにスピーカーから音楽
Cruiseの自動運転車が起こしたトラブルは、Sacramento通りとLeavenworth通りの交差点においてだけではない。
サンフランシスコのフランクリン通りとギアリー大通りの角においては、バス専用レーンに侵入し、サンフランシスコ市営交通局が運営している「ミュニ(Muni)バス」から数センチの近さに停車しているのが目撃された。衝突ギリギリの距離だ。
また、路上に停まっていた別なCruiseの車両は、車両の中に誰も乗っていないのにも関わらず、車載スピーカーから音楽を流していたという。中でかかっていたのは、ポップ・ロック系の曲だったようだ。
■トラブル続きのCruiseの自動運転車
これまでにもCruiseの自動運転車は、こうしたトラブルを起こしている。衝突事故も起こした。そのことについては、自動運転ラボでも報じてきた通りだ。
Cruiseはこうしたトラブルを経て、自動運転ソフトウェアの改良を進めている。引き続き、同社の自動運転車に関するトピックスに注目していきたい。
【参考】関連記事としては「事故でリコール!GM Cruiseの自動運転ソフト、トラブル続き」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)