スーパーマーケットでは、自動走行ロボットが活躍する余地が十分にある。在庫チェックロボットや万引き防止の警備ロボットなどだ。もしかすると「半額シール」を貼る人も、将来はロボットに代わるかもしれない。
■半額シールを貼るために必要な技術は?
少子高齢化により、多くの業界が人手不足の課題を抱えている。食品スーパーもその1つだ。スーパーでは人が担う業務が多いが、将来的には自動走行ロボットが積極的に導入され、省人化が徐々に実現されていくことになりそうだ。
省人化の1つの案として、半額シールを貼る作業をロボットが代替する場合、必要な技術は何だろうか。
半額シールは賞味期限が間近な品物につけられる。安くして買ってもらうことで、廃棄する量を減らすのが目的だ。そのため、まず賞味期限を確認できるカメラが必要だろう。賞味期限を確認して半額シールを貼る対象を識別していく。
次に、実際に半額対象の品物にシールを貼るためのロボットアームが必要だ。対象の品物にのみ、アームを伸ばして適切な位置にシールを貼っていく。対象の品物の上に別な品物が重なっている場合でも、商品をずらすことができるロボットアームならば、すべての対象に半額シールを貼り終えることができそうだ。
そして賞味期限を確認する際も、半額シールを貼る際も、人を避けながら走行する技術が必要だ。ちなみに半額シールが貼られる際は一時的に人が多く集まりがちだが、こうした状況でも人と接触せずに自律移動できる技術が求められる。
■幅広い活躍が期待される自律走行ロボ
人口減の進む日本においては、ロボットとの協働は特に積極的に検討すべきテーマだ。在庫チェックや万引き防止の警備、半額シールの貼り付けなどというように、自律走行ロボットは幅広い活躍が期待される。
日本で最初に半額シールを貼る作業をロボットに代替させるのは、どのスーパーだろうか。
【参考】関連記事としては「人手不足の食品スーパーを自律走行ロボットが救う!省人化に寄与」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)