空飛ぶクルマの開発で注目を集める株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市/代表取締役CEO:福澤知浩)は2022年5月24日までに、物流ドローンの新サービス「SkyLift Plus」の提供を開始することを発表した。
■運用業務をワンストップで
SkyLift Plusは、SkyDriveが自社開発する物流ドローン「SkyLift」を顧客が使用する際、運用に関わる各種業務をワンストップで担うサービスだ。
現地調査や飛行ルート設計、国土交通省への飛行許可申請書類の作成・交渉代行、パイロットの派遣、などが主なサービス内容のようだ。
以前からSkyLiftをサブスクで顧客向けに提供していたものの、「現場で活用したいが、運用ノウハウが無いため導入が進めにくい」「パイロットの手配が自社では難しい」といった声を受け、運用を支援する新サービスとしてSkyLiftの提供を決めた。
支援サービスを提供しながら顧客に物流ドローンの運用のノウハウを伝え、将来的には顧客が単独で物流ドローンを運用できるようになるという。
■「ホイスト機能」搭載のSkyLift
SkyLiftは、一度の飛行で30キロの荷物の運搬ができる。サイズは全⾧1.9×全幅1.2×全高1.0メートルとコンパクトなため、利用希望場所までワンボックスカーで容易に運搬可能だ。タッチパネルを使ったシンプルな操作で行き先を設定できる。
着陸しなくても荷下ろしが可能な「ホイスト機能」がついている。そのため、地形的に着陸がしにくい場所でも荷物を届けることが可能だ。
SkyDriveは、国内ドローンメーカーとして日本で初めて航空・宇宙及び防衛分野の品質マネジメントシステム「JIS Q 9100:2016」認証を取得しており、安全性の高い機体を開発する環境を持っている。
また、オリジナルカーゴバッグを使用することで、航空局から塗料やガソリンなどの危険物輸送の飛行許可を得た実績も有する。
■【まとめ】空飛ぶクルマだけじゃない!
2025年に空飛ぶクルマの実用化を目指し、空飛ぶクルマでの「型式申請」で日本第1号となり注目を集め、企業として一歩ずつ事業を前進させているSkyDrive。空飛ぶクルマだけではなく、新たな物流ドローンサービスも注目に値する取り組みと言えそうだ。
【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマベンチャーSkyDrive、「2025年の事業開始」へまた一歩前進」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)