AI(人工知能)エンジニアになるためのオンライン学習サービス「Aidemy」を提供する株式会社アイデミー(本社:東京都文京区/代表取締役:石川聡彦)。東大初スタートアップ企業として、すでに2万人以上の受講者数、200万回以上のコード実行回数、25以上のコースを公開するまでに成長し、先端産業分野での就職・転職を目指している社会人や学生などに人気だ。
同社はこのほど自動運転などにも活用されている強化学習を学ぶ「深層強化学習発展コース」を新設した。同社は「ディープラーニングを用いた自動運転講座」を開設することも検討しており、21世紀最大の自動車革命とも言われる新技術を学びたい人には朗報だ。
■7割が社会人、ITやAI系の就職・転職に意識高く
アイデミー社が自動運転ラボの取材に答えたところによると、同サービスの利用者はこれまでのところ、全体の7割が社会人、全体の7割が理系出身という。将来の展望としてはITやAI系の就職や転職を目指している人が9割以上に上り、自動運転業界で活躍する人材の育成機関としても注目を浴びている。
自動運転技術においてAIや強化学習、深層学習はそれぞれ基幹技術の一つだ。同社のコースの特徴は「実装」をメインに技術を学んでいくというカリキュラムであることで、同社コンテンツチームの村上真太朗さんは「画像認識による自動運転を、比較的簡単な方法で実装するようなタスクもコースに取り入れていきたい」と話す。
■文系から機械学習エンジニアに!?
同社は学習サービスとして「プレミアムプラン」も提供している。24時間のチャットサポートや添削課題でのコードレビュー、オンラインのメンタリングなども含んだコースだ。
元々エンジニアとしてスキルアップのために受講した人もいるが、初心者からプレミアムプランを受講してエンジニアとして就職した人もいるようだ。
「コールセンター業務から、3カ月で未経験からAIを学習して社内転職」「25歳、社会人2年目の文系エンジニアが、機械学習エンジニアとして転職」「Pythonエンジニアから機械学習エンジニアに転職」。プレミアムプランの受講生にはこんな成果を挙げた人が実際にいる。
■エンジニアの躍進を後押しする存在に
自動運転分野では現在、エンジニア不足が課題だ。自動運転自体が新しい分野であるものの各社が開発加速に向けて大量採用なども行っていることから、結果として人材不足が既に慢性化している。
しかしこうした時代はエンジニアにとっては大きなチャンスとも言える。これから技術を学ぶ人にとっても同じことが言える。こうした層の飛躍を後押しするアイデミー社。今後の展開にも大いに期待していきたい。
【参考】自動運転エンジニアについては「自動運転エンジニアの年収・給与はいくら? 技術者の転職事例も紹介|自動運転ラボ」も参照。