オバマ政権末期に創設の自動運転委員会、トランプ氏が凍結

米報道、その理由は「費用」?

B!
オバマ前大統領(左)=出典:jimmy thomas /Flickr (CC BY-SA 2.0) |トランプ大統領(右)=出典:Matt Johnson / Flickr (CC BY 2.0)

アメリカのオバマ前大統領が退任直前に立ち上げた「自動運転委員会」を、トランプ大統領が事実上凍結していたことが、2019年8月11日までに米メディアTHE VERGEなどの報道で明らかになった。

この委員会は自動運転に関する先端知識を政府に提供し、将来的な施策に活かすことを目的に設立された組織だ。共同代表者には米GMのメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)やロサンゼルス市長のエリック・ガーセッティ氏が名を連ね、ウーバーやアップルの幹部も委員として選ばれていた。

この委員会の第1回会合は2017年1月16日、つまりオバマ大統領の退任日(トランプ大統領の就任日)の4日前に行われたが、それ以降は会合が行われていないようだ。

報道によれば、トランプ大統領が同委員会の開催を凍結した理由は、委員会運営に関する費用の問題だという。ただこうした報道に対し、アメリカ国内では将来的な市場規模のことを考えるのであれば凍結はしないべき、という声もあり、今後議論が高まりそうだ。

B!
前の記事米Amazonの自動運転配達ロボ「Scout」、試験の場を拡大中
次の記事過去最高赤字の米Uber、自動運転部門の採用凍結だけは見送る
関連記事