世界各国から80社のスタートアップ企業が参加した3月28〜29日開催(東京ビッグサイト)の「Slush Tokyo 2018」のピッチコンテストで、自動運転関連技術を手掛けるAIスタートアップ企業が優勝を果たした。
優勝したのは人工知能(AI)スタートアップのドイツの「Artisense」だ。全地球測位システム(GPS)や地図情報に依存しなくても自動運転を実現にする技術を開発しており、Artisenseには優勝賞金として500万円が贈られた。
報道発表によれば、Artisenseはドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘンにあるコンピュータビジョン(映像分析)研究施設からスピンオフしたチームで、現在は日本国内に開発拠点はないが、今後は東京都内に拠点を新たに開設することを予定しているという。
GPSを使った位置情報の取得には、ビルなどの高い建物が障害となる可能性がある。そのため、GPSに依拠しない自動運転技術は今後の自動運転業界に大きな革新をもたらす可能性がある。Artisenseはステレオカメラを使った認識技術で地図データを瞬間的に作成し、自動運転に活かしていく技術などを開発しているという。