ドイツのフランクフルト空港で2019年10月31日までに、イタリア企業「e-Novia」の子会社が開発した陸上用配送ロボット自動配送ロボット「YAPE」を使った実証実験が実施された。
実証実験はフランクフルト空港を含む空港の運営事業を手掛けるフラポート社などが実施したもので、同社がYAPEを使って空港サービスの品質を向上させることが可能な検証する目的で行われた。
発表によると、実証実験ではYAPEをトランジットエリアに5日間配備し、出発ゲートまで乗客を案内する役割を果たしたという。YAPEには手荷物を入れるスペースもあり、乗客はYAPEのサポートを受けることで手ぶらでゲートまで移動できた。
YAPEはAI(人工知能)を搭載しており、過去に日本でも日本郵便や慶應義塾大などによる共同実証で使用された実績がある。日本における独占取扱権は株式会社DroneFutureAviation(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:波多野昌昭)=DFA=が有している。
e-Novia社のVincenzo Russi最高経営責任者(CEO)は「YAPEはAIとロボット工学の専門知識を持つ世界最高のロボットの1つ」とした上で、「日本と米国での実証実験の後、大規模な流通システムを持つ大手物流会社と協力して、空港物流を担うべく事業を展開しております」と語っている。
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