乗客が座席に座らず席から移動したり、運転の癖や状況によって急旋回や急発進があったりと、バスの走行中にはさまざまな危険がある。そういった危険をAI(人工知能)が察知して安全な運行を補助してくれるサービスの販売が、2019年1月14日までにバス事業者向けに始まった。
サービスの名称は「DaiLY by dispatcher(デイリー・バイ・ディスパッチャー)」。研究開発したのは、ソフトバンクグループの株式会社SBドライブ(本社:東京都港区/代表取締役社長兼CEO:佐治友基)と西日本鉄道株式会社(本社:福岡市中央区/代表取締役社長執行役員:倉富純男)だ。
新サービスは、SBドライブの自動運転バス運行プラットフォーム「Dispatcher」の機能の一部を手動運転バス向けに仕様変更したものだ。
バスが走行中にも関わらず車内を移動する人をAIが検知すると、自動でシステム側が「走行中の移動はご遠慮ください」などと注意を喚起する。また、急旋回や急発進、速度オーバーなどの運転手の運転や乗客の状況をまとめた「運転日報」を自動作成する機能もある。
発表によれば、2019年2月からは江ノ島電鉄がこのサービスを試験導入するという。
【参考】関連記事としては「空港での自動運転実証実験、応募者の中から8者を採択 SBドライブや先進モビリティ、ZMPなど」も参照。