自動運転レベル3(条件付き運転自動化)を解禁する「道路交通法改正案」が2019年4月12日、参議院本会議で可決された。今後衆議院で審議が行われる。政府は今国会で同改正案の成立を目指している。
道路交通法の改正は、自動運転技術の実用化に向け、運転者の義務に関する規定を整備することなどが目的。自動運転レベル3に相当するシステムが稼働中、一定条件下でスマートフォンなどの利用を運転者に認めるようにする。
自動運転レベル3は、緊急時以外はシステムが運転操作を担う段階を指すが、常に人が交代に備えている必要がある。そのため「完全自動運転」とは言えない。
ただ今回の道路交通法改正は初めて自動運転について法律に明記したという意味で、自動運転社会の実現に向けた大きな一歩となる。
【参考】関連記事としては「【解説】自動運転解禁への道路交通法と道路運送車両法の改正案の概要」も参照。