自動運転車は1日4テラバイトを生み出す——。インテルがカリフォルニア州の本社で開催した説明会の中で、こんな試算を明らかにしたらしい。
平均的なネットユーザーの通信・生成データ量は1.5ギガバイトと言われている。この2万5000倍を超えるデータ量を自動運転車が生み出していることになる。
インテルによればネットに対応した航空機が5テラバイトなので、はるかに小型の自動運転車が航空機並みのデータ量を生み出しているということだ。ちなみにスマートファクトリー(IoT化された工場)が1ペタバイト(=1024テラバイト)、クラウドベースのビデオ配信事業者が750ペタバイトという。
自動運転ではLiDARやカメラなどのコアセンサーが膨大な測定データを生みだし、リアルタイムの周辺状況のアップデートや位置特定のために常時のネットワーク通信が必要となる。センサー類の高精度化が進めば、いつか航空機の5テラバイトを超える日はすぐやってくる。
【参考】自動運転車のコアセンサーについては「自動運転の最重要コアセンサーまとめ LiDAR、ミリ波レーダ、カメラ|自動運転ラボ
自動運転車にとってデータ処理の遅延は命取り。果たして、処理速度の高速化はセンサーの高精度化などに追いつくのだろうか。大手各社の研究開発に加え、世界で活躍するスタートアップ企業によるイノベーションにも期待したい。