モビリティ革命、東大が主導 研究組織一元化、自動運転など開発強化

柏キャンパス拠点に3部局連携

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東京大学が自動運転を中心とした最先端のモビリティ研究をいよいよ本格化させる。これまで個々に研究開発を進めてきた組織の連携を強化させるために「東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構(UTmobI)」を新設し、モビリティ・イノベーションに資する「知の体系化」を急ぐ。

報道発表によると、UTmobIは柏キャンパス(千葉県)を主な拠点とし、2018年7月1日から2028年の3月31日まで設置される。中核となるのが、異分野融合・産官学連携によるモビリティ研究に10年以上実績のある「次世代モビリティ研究センター(ITSセンター)」だ。

ITSセンターは、小型移動体実装研究などに独自に取り組む「新領域創成科学研究科」と、移動に関わるデータ収集・管理・解析などの研究開発を進める「空間情報科学研究センター(CSIS)」と連携し、3部局連携で研究を推進する。

出典:東京大学生産技術研究所・プレスリリース
■自動運転開発を支える実証環境が充実

ITSセンターが属する東京大学生産技術研究所は1955年にロケット研究を開始し、日本のロケット機開発の基礎を築いたことで知られる。2017年5月からは自動運転の研究開発を開始しており、高い技術力を背景にした革新的技術が生み出されることに期待が高まっている。

UTmobIが拠点とする柏キャンパスには、約300メートルの直線道路を含む走行試験路が整備され、信号機や横断歩道なども設置されていることから現実の公道に近い状態で実証実験を実施することが可能だ。

東京大学が新たにスタートさせたUTmobI。将来的には柏地区での自動運転実証実験なども実施し、日本そして世界でのモビリティ・イノベーションの推進に寄与していきたい考えだ。

【参考】この記事の詳しい情報は東京大学生産技術研究所の「プレスリリース」も参照。
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