愛知県がカリフォルニアに宣戦布告!?——。
愛知県の大村秀章知事は6月13日の臨時知事会見において、愛知県の自動運転に関する施策について発表した。2018年度は社会的なニーズや実用化を目標に、県内の3都市でさらにハイレベルな実証実験を進める。米国ではカリフォルニア州で世界のさまざまな自動運転開発企業が自動運転の実証実験を進めており、愛知県もカリフォルニアに負けずに世界の実証実験の先進地になっていきたい考えだ。
■2016年から実証実験、国内最大規模
愛知県は2016年度から自動運転の実証実験を重ね、国内では前例がない大規模な内容となっている。2017年2月には政令指定都市では全国で初めて、一般公道での遠隔型自動運転の実証実験を実施している。
2017年度は自動運転の実証実験を県内10市町で実施し、これまでの総実走距離は3500キロを超えている。無人タクシーの需要についてのモニター調査なども愛知県民約140人に対して実施した。
【参考】愛知県における自動運転の実証実験は、測量・3D事業などを手掛けるアイサンテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市/代表取締役:加藤淳)が県から事業を受託する形で実施。名古屋大学や自動運転スタートアップの株式会社ティアフォー(本社:愛知県名古屋市)なども参加している。
2018年度の自動運転の実証実験では、無人の自動運転車両を複数同時に走行させたり、第5世代移動通信システム「5G」を用いた実験をしたりする。実験地は豊橋市にある豊橋のんほいパーク内や一宮市の公道、常滑市にある中部国際空港島内などになる予定。