自動運転社会の到来によって損害保険は大きくその姿を変え、商品設計だけではなくビジネスモデルにも大きな変化をもたらす——。このような先端技術と保険の関係について考える有料セミナー「次世代保険ビジネスの最前線」が2018年12月18日(火)午後1時半から、東京都内で開催される。
「自動運転 × 保険」分野では、自動運転専門ニュースメディア「自動運転ラボ」を運営する株式会社ストロボの下山哲平社長が「自動運転時代における保険のパラダイムシフト」と題した講演を行い、保険商品の将来像やビジネスチャンスについて解説する。
講演では自動運転産業の巨大化によるインパクトや自動車保険の概念の変化について説明するほか、自動運転時代における自動車保険とフィンテックの関わりや損害保険周辺ビジネス・サービスなどについても解説する。
損害保険業界では既に大手企業が自動運転時代の商品設計に乗り出している。例えば東京海上日動火災保険は自動運転車が抱えるサイバーリスクなどについて研究を始め、保険商品の設計に活かそうとしている。
損害保険ジャパン日本興亜は自動運転車のサポート拠点を2018年9月に開設した。遠隔監視や遠隔操舵なども伴うサービスを実際に提供してみるというものだ。あいおいニッセイ同和損保は自動運転車の実証実験を積極的に進めている。
【参考】関連記事としては「自動運転車向けの損害保険、大手各社が準備急ぐ 損保ジャパン、東京海上日動、あいおいニッセイ…」も参照。
■ゲノム医療と保険に関する講演も
セミナーではゲノム医療と保険に関する講演なども行われる。理化学研究所からは生命医学研究センターチームリーダーの中川英刀氏が登壇。スイス再保険会社日本支店の藤澤陽介氏とともに、ゲノム医療・ヘルスケアの最新動向や保険業界にもたらす影響について説明する。
そのほか、SBI生命保険株式会社からは執行役員の池山徹氏を招き、同社の次世代保険に向けた「InsurTech」の取り組みについて聞く。森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士の増島雅和氏は「Society5.0時代の保険と課題」と題した講演を行う。
開催日時は2018年12月18日(火)の午後1時半から午後5時10分まで(受付開始は午後1時)。会場はTKP市ヶ谷カンファレンスセンター(東京都新宿区市谷八幡町8番地)で、参加費は1万9000円。定員は200人。
【参考】詳しい内容や申し込みは「次世代保険ビジネスの最前線 – セミナーインフォ」から。