自律走行可能な配送ロボット「YAPE」、エレベータで縦移動も!日本郵便の実証実験に参加

イタリア企業e-Noviaの子会社が開発

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株式会社Drone Future Aviation(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:波多野昌昭)=DFA=は2020年3月18日までに、日本郵便が大手町プレイスウエストタワーで行った配送実証に、自律走行(自動運転)が可能な配送ロボット「YAPE」が参加したことを発表した。

YAPEはイタリア企業e-Noviaの子会社が開発した配送ロボットで、日本ではDFA社が独占取扱権を有している。今回の実証実験ではYAPEがエレベーターと連動してフロアを移動し、社内便を配送できるか試行を行ったようだ。

具体的には、14階のメールセンターで社内便をYAPEに積み込んだあと、YAPEがエレベーターを使って6階と9階のオフィスフロアへ社内便を届け、その後、自律走行で14階のメールセンターまで戻るという流れだ。

マンションやビルなどの輸送では、エレベーターを含めた立体的な移動が必要となる。今回の実験は実用化に向け、より現実的なシーンで実証実験に取り組んだ形となる。

■YAPEとはどのような配達ロボット?

YAPEの最大積載量は70キロで、2つの車輪で急こう配や石畳のような路面も走行可能だ。顔認証などの機能も備えている。2017年から公道での実証を開始し、これまでにイタリアをはじめとする国内外ざまざまな場所で実証実験が行われてきた。

日本でも2019年に日本郵便がYAPEを使って自動運転による無人搬送の実証実験を行い、話題になった。ドイツのフランクフルト空港では、トランジットエリアで乗客を出発ゲートまで案内する実証実験が実施された。

EC需要が高まる中、日本では配達業界における働き手不足が深刻化している。そんな中、配達ロボットに対して期待感を示す事業者は多い。数々の実証実験を成功させているYAPEは、注目の配達ロボットとして今後も認知度を高めていきそうだ。

【参考】関連記事としては「ラストワンマイル向けの物流・配送ロボット10選」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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