自律走行のAI清掃ロボ、東京都に続き神奈川県でも!新型コロナ対策で

ソフトバンクロボティクスが開発・販売

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2019年末から世界的な感染拡大が進んだ新型コロナウイルス。こうした事態が広がったことで導入が広がっているあるロボットがある。自律走行の清掃ロボだ。自治体も「無人」の有用性に気付き、各地で利用が始まりつつある。

最近では神奈川県が自律走行ロボットの導入を開始した。同県で新型コロナウイルス感染症の軽症状者を受け入れている「湘南国際村センター」と「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」で、ソフトバンクロボティクスが開発する「Whiz(ウィズ)」の導入が開始された。

このWhizは、AI(人工知能)技術を搭載していることによって自律走行可能な乾式バキュームクリーナー型ロボットで、清掃作業を無人化することによって人と人の接触機会を減らす効果がある。

この2つの施設では、スタッフと療養者が接触しないような「ゾーニング」が導入されており、感染者が宿泊するフロアでの清掃でWhizが活躍する形となるという。

■エアフィルター搭載による浮遊菌量の削減効果も

神奈川県に先立ち東京都もWhizを導入している。療養者に食事などの受け渡しをする受け入れ施設のロビーなどでWhizが活躍しており、エアフィルターの一種である「HEPAフィルター」を搭載していることによって空間の浮遊菌量を減らす効果も期待されての導入だ。

Whizは自治体が指定する療養者受け入れ施設だけではなく、クラスター発生が懸念される介護施設での導入も広がっている。例えば、感染者が現在のところゼロの岩手県では、Whizが介護施設7カ所に一斉に導入された。

■新型コロナウイルスでWhiz導入が加速

こうした次世代ロボットは通常時であればゆっくりと導入が広がっていくが、新型コロナウイルスによって一気に普及が加速している。海外では自動運転車や無人ビークルを使った配送の仕組みの導入も進んでいる。

新型コロナウイルスが「追い風」と書くと不謹慎な面はあるが、Whizの導入が確実に新型コロナウイルス問題によって広がっているのは確かだ。

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記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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