約4,000万円!東大発テトラ、空飛ぶクルマの予約販売をいよいよ開始

テトラの「Mk-5」、米国で一般公開

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出典:テトラ・アビエーション社プレスリリース

空飛ぶクルマを開発している東京大学発スタートアップのテトラ・アビエーション株式会社(本社:東京都文京区/代表取締役社長:中井佑)は2021年8月2日までに、eVTOL(電動垂直離着陸機)の新機種「Mk-5(マークファイブ)」の予約販売を開始したことを発表した。

eVTOLは「空飛ぶクルマ」とも呼ばれ、Mk-5は同社初の販売モデルのようだ。Mk-5は、米国でプライベートパイロットライセンスを持つ富裕層向けに販売する予定で、約40機の予約を受け付け、2022年度中に引き渡しを開始するという。

Mk-5は米国開催の世界最大級航空ショー「EAA AirVenture Oshkosh 2021」で公開されている。

■eVTOL「Mk-5」の仕様は?最高速度は時速108キロ

Mk-5は1人乗りモデルで、価格は約4,000万円。機体サイズは幅が約8.62メートル、長さが6.15メートル、高さが2.51メートル。機体重量は488キロ、最大離陸重量は567キロで、約80キロ分が積載可能と発表されている。

動力はフル電動で、固定翼にある32個のローターで垂直飛行し、尾翼の1個のプロペラで水平飛行する。最高速度は時速108キロ。

テトラ・アビエーションは、2020年2月に米国で開催された米ボーイングがメインスポンサーの1人乗り航空機の国際大会「GoFly」で、唯一の賞金獲得チームとして破壊的イノベーターに贈られるディスラプター賞を受賞している。

ちなみにディスラプター賞を受賞したのは「Mk-3」というモデルで、同社は大会後から約1年をかけ、Mk-5を開発してきたという。

■日の丸スタートアップのテトラに今後も注目

テトラ・アビエーションは、東京大学大学院博士課程に在籍していた現代表の中井佑氏をリーダーとして、東京大学の支援を得て仲間とともに創業した企業だ。

日本そして世界で空飛ぶクルマを開発する企業が増えているが、機体の予約販売までこぎつけているベンチャーは決して多くはない。日の丸スタートアップであるテトラ・アビエーションの活躍に今後も注目していきたい。

▼テトラ・アビエーション公式サイト
https://www.tetra-aviation.com/

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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