大手検索サイトのヤフーは2020年2月26日までに、自転車を使った即時配達サービス「PayPayダッシュ」のテストを地域限定で実施することを明らかにした。
PayPayダッシュの専用ページ「https://paypaydash.yahoo.co.jp/campaign/start/」を公開し、現在はPayPayダッシュで働くスタッフを募集中だ。募集ページを開くと、採用定員は「10名以上」、勤務地は「福岡県福岡市中央区」とされており、天神エリアで実証実験を行うようだ。
勤務開始は3月2日からだが募集要項では「2週間の研修あり」とされていることから、テストサービスの提供開始時期は定かではないが、3月中もしくは4月初旬ごろから始まる可能性もありそうだ。
時給は1,200円で自転車は会社側で用意する。配達バッグやユニフォームも貸与されるという。ヤフーは募集ページで「買いたいものがすぐ手に入る便利なサービスを一緒に作りあげましょう!」と呼び掛けている。
■将来は「自動運転車デリバリー」に進化!?
このPayPayダッシュというサービスは、ユーザーが注文した商品を自転車に乗ったスタッフがピックアップし、ユーザーがいる場所まで届けるという仕組みのようだ。このサービスの仕組みは、将来的にある進化を予想させる。それは「自動運転車デリバリー」になる、ということだ。
現時点ではサイクリストが商品をピックアップする形だが、将来的に自動運転車や自動運転配送ロボットが公道を走行できるようになれば、無人でこのサービスを実現できる。ライドシェアサービスが将来的に自動運転タクシーに置き換わるように、PayPayダッシュはもう一段階進化する可能性がありそうだ。
ちなみに募集ページは以下のURLから閲覧することができる。
▼【スタートメンバー★デリバリースタッフ】 Yahoo! JAPANの実証実験に参加しませんか?
https://www.aines.net/aines/ain_searches/detail/ai:1205730/pn:1/returnId:5e322b91bb7e7/
【参考】関連記事としては「実はライドシェアが「オワコン予備軍」の理由 AI自動運転タクシーの普及で」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)