軽自動車大手のダイハツ工業は2020年9月10日から、新規事業として展開するMaaS関連の3ポジションについて、副業・兼業限定での公募をスタートした。副業・兼業人材の採用は同社としては初だ。
転職サイト「ビズリーチ」を通じて公募する形。就業形態は週1回程度の勤務で、リモートワークであるため勤務地はどこでも構わないようだが、出社は1カ月に1回程度を想定しているという。報酬は月額10万〜15万円。
MaaS領域における事業開発に積極的に挑戦しているダイハツ工業。これまでに通所介護事業施設向け送迎支援システム「らくぴた送迎」などの取り組みを行い、「MaaS & Innovative Business Model Award(MaaSアワード)2020」で大賞を獲得したこともある。
同社は副業・兼業人材の採用に取り組むことに決めた理由について、「従来のやり方にとらわれない新鮮なアイデアや、自動車メーカーにはない知識、ノウハウによるオープンイノベーションが必要と考え、今回『副業・兼業人材』の公募を実施することにいたしました」としている。
■「事業企画ディレクター」など3職種で公募
今回の募集職種は全部で3つ。「MaaS×地域活性化プロジェクトの事業企画ディレクター」「『地域密着MaaS』の事業化推進アドバイザー」「MaaS事業・暮らしを支える製品・サービスを生み出すモノづくりアドバイザー」だ。
それぞれで求められてる資格・経験などは異なり、例えば「MaaS×地域活性化プロジェクトの事業企画ディレクター」の場合は「AI、IoTなど先端テクノロジーやMaaSに関する基礎知識」などとされている。
詳しくは「https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/0vb6iku/」から確認できる。
現在MaaS分野ではサービスの開発競争が加速しており、MaaSに関する知見を有する人材を獲得できるのであれば兼業・副業人材であっても構わない、という企業はダイハツ工業のように既に多いかもしれない。
むしろ兼業・副業OKで募集をかける方が、既に他社に勤めている優秀な人材も集まりやすいといった側面もありそうで、今回の公募で実際にどのような人材がエントリーするのか、気になるところだ。
【参考】関連記事としては「MaaS(マース)の基礎知識と完成像を徹底解説&まとめ」も参照。
■ストロボが自動運転やMaaS領域に特化したデジタル人材の採用支援サービス
自動運転ラボを運営している株式会社ストロボは、自動運転やMaaS領域に特化したデジタル人材の採用支援サービスを展開している。詳しくは「「自動運転×デジタル人材」で採用支援サービスを本格展開【ストロボ・下山哲平】」も参照してほしい。同サービスに関する問い合わせは「https://www.strobo-inc.jp/ba/contact/」から可能だ。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)