ライドシェア、期間限定の「時給2,100円以上」作戦でドライバー募集

タクシー大手の日本交通、Facebookなどに広告掲載

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2024年4月に始動したタクシー会社主導で行われる自家用車活用事業、通称「日本版ライドシェア」。開始から3カ月が経過し、ライドシェアドライバーの採用活動がより盛んになっている。

タクシー大手の日本交通では、期間限定で「平均時給2,100円以上」という求人を行っている。どんな仕事内容なのか、詳しく見ていこう。

■10月15日までは「時給2,100円+歩合」

日本交通が募集しているのは、「スキマ時間で稼げる」ライドシェアドライバーだ。副業として1日3時間から、好きな曜日・時間だけ働くことができる。特別な資格は必要なく、普通自動車運転免許を取得して1年以上経過しており、車の運転が好きな人なら幅広くエントリーを受け付けている。

自家用車でお客を乗せる事ができるため、乗り慣れた自分の車で今すぐドライバーになることができる。またアプリ内で目的地が表示されるため、土地勘のない場所でも安心して乗務できるとアピールしている。

気になる時給は、「時給2100円(手当含む)+歩合」という仕組みになっている。手当については、1時間あたり400円支給される内訳になっているようだ。なお時給2,100円というのは、2024年10月15日までの期間限定だという。それ以降は時給1,800円となる。

日本交通はライドシェアドライバー募集サイトを公開しているほか、Facebookでも募集の広告を出している。「ライドシェアドライバー募集中 日本交通大手タクシー会社で安心サポート♪隙間時間、移動ついでに稼げる」といった文面とともに、「平均時給2,100円以上」が大きく表示されており、高時給を武器に広く募集をかけていく考えのようだ。


▼ライドシェアドライバー募集ページ|日本交通株式会社
https://www.nihon-kotsu-recruit.jp/taxi/rideshare/

■最短で採用後10日程度での乗務が可能

今回ライドシェアドライバーの募集をしている日本交通では、オンライン面接を行ったのちに板橋営業所で二次面接を行うようだ。採用後は、オンラインや実地での研修を経て、乗務可能となる。最短で採用後10日程度での乗務が可能だという。

規定の勤務時間内のうち最低3時間の勤務が必須となるが、東京ハイヤー・タクシー協会のガイドラインに従い1週間あたりの労働時間に制限がある。例えば、副業としてライドシェアドライバーを検討している場合は、他企業との就業を合わせて週40時間となっている。

仕事の流れはこうだ。まずは就業エリアにてオンラインで就業前点呼を受ける。就業エリアで乗務依頼が発生すれば専用アプリで受け付け、お客の元へ向かう。目的地はあらかじめ専用アプリにセットされるので、ナビに従って乗務する。1日の乗務が終われば、退勤連絡をオンラインにて実施し帰宅して終了となる。

タクシードライバーのように営業所に出社する必要がないのは楽だと言える。また空いている時間を有効活用できるため、副業や主婦の働き方としてもおすすめだ。

■ドライバー争奪戦はさらに激化!?

日本版ライドシェアは、2024年4月から先行地域である東京(特別区・武三)・神奈川(京浜)・愛知(名古屋)・京都(京都市域)でスタートした。その後、5月から北海道(札幌)・宮城(仙台)・埼玉(県南中央)・千葉(千葉)・大阪(大阪市域)・兵庫(神戸市域)・広島(広島)・福岡(福岡)でも開始した。そのほか、軽井沢や沖縄などでも行われている。

今回の求人は、首都圏を中心に乗務するライドシェアドライバーの募集になる。しかし今後提供エリアや時間帯が拡大されるにつれ、ドライバー需要も上がっていきそうだ。空いた時間に稼働できるライドシェアドライバーの仕事は、今後はフードデリバリーなどの仕事のように副業として人気になっていきそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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