音喜多氏、河野大臣に「それはライドシェアではありません」

Xのポストに反応「そこで納得されていたら終わり」

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出典:デジタル庁/首相官邸

日本維新の会の音喜多駿政調会長が、X(旧Twitter)での河野太郎規制改革相によるライドシェア解禁に関するポストに反論している。

河野太郎氏は4月2日昼、今月からタクシー事業者が運営主体となってライドシェアを提供できるようになることをポストした。

音喜多氏はその投稿に対して「それはライドシェアではありません。新規参入などを認めない骨抜きの『日本版ライドシェア』」「規制改革大臣がそこで納得されていたら終わり」と反応した。

その上で「新規参入の解禁を含めた真のライドシェア実現に向けて、河野太郎大臣の本気度と突破力に期待します」としている。記事執筆時点では、河野氏はこの音喜多氏のポストに返答していない。

■「Uber型の完全ライドシェアの導入を」

4月に解禁となったライドシェアは、一般のドライバーが有償で客を送迎する仕組みだが、運営主体がタクシー事業者に限られており、海外のUberやLyft、DiDiのように、個人がアプリを通じてギグワーカーのように客を自由に送迎することはできない。

そのため、現時点のライドシェアの解禁を「一部解禁」と表現するメディアも多く、ドライバー不足を本格的に解消するためには全面解禁が必要だと指摘する有識者も少なくない。現時点ではライドシェアの導入区域も限定されており、全国的な解禁はこれからの議論だ。

音喜多氏はこうした現状を加味し、河野大臣のXのポストに対して冒頭のような反応をしたと思われる。ちなみに河野大臣のポストには、音喜多氏以外からもX上で以下のような反応がある。

「これはライドシェアじゃなくてタクシー会社の新規事業にしかなってないと思うおれ」「ああ、だめだ、タクシー会社のアルバイトをライドシェアと言っちゃう太郎じゃどうにもだめだ」「Uber型の完全ライドシェアの導入をお願いします」

■「悔しさが読み取れる」と同情の声も

ただ一方で、ライドシェア解禁に関してはタクシーの業界団体などからの批判も大きかったことから、なかなかいっぺんには全面解禁をできなかった背景があることを考慮し、河野大臣を思いやるポストもある。

河野大臣のポストに対して、「悔しさが読み取れる」「この折衷案でとりあえず出発しなければいけなかった。。。」とポストしたXユーザーもいた。

■河野氏の手腕に期待を寄せる人も多い

いずれにしても、ライドシェアが一部であれ解禁されたことは、前進であることは間違いはない。全面解禁までのスピード感については色々な意見があるものの、河野氏の手腕に期待を寄せる人も多いのが現状だ。

今後の河野大臣の動きに、引き続き注目が集まりそうだ。

【参考】関連記事としては「ライドシェア推進派の政治家一覧(2024年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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