えっ!?自動運転レベル4を「車」ではなく「配膳ロボ」が搭載

ロボットバンクがロボット2種の発売発表

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出典:ロボットバンク・プレスリリース

レベル4の自動運転技術が搭載されている配膳・配送ロボットが登場した。サービスロボット関連の事業を手掛けるロボットバンク株式会社(本社:東京都新宿区/代表:趙徳鵬)が発売するという。2023年6月22日までに発表された。

改正道路交通法が2023年4月1日に施行されて自動車の自動運転レベル4が解禁となり、クルマの無人化に関する関心が高まっているが、ロボットバンクが発売開始するのはクルマではなく、レベル4の技術が搭載されたサービスロボットだという。

ちなみに自動運転レベル4は、特定エリア内であれば「いつでもどこでも完全無人での自動運転が可能」な段階を指す。配膳ロボットや配送ロボットはそもそも店内や倉庫内といった決められたエリアで稼働するものであり、さらにその性質上、当然、無人で動くため、こうしたロボットがレベル4相当の技術を搭載しているというのは、当たり前といえば当たり前ではある。

【参考】関連記事としては「自動運転レベルとは?(2023年最新版)」も参照。

■スマート配膳・配送ロボットの実力

今回ロボットバンクが発売を発表したロボットは2種類あり、その1つが「スマート配膳・配送ロボットRISU-BOT」だ。大型のトレーを一度に4段運ぶことができる配膳ロボットで、飲食店などにおいて配膳作業での活躍が期待される。

このロボットには障害物を検知するセンサーや、RGBDカメラ2台が搭載されており、360度死角なく障害物を検知する事が可能だという。小回りが利くため、最少65センチの狭い通路幅でも通過できる。また、配膳機能のほかに、高解像度ディスプレイと音声案内が標準装備されているため、広告やおすすめ品の案内なども可能だ。

店舗のレイアウトを変更する際は、地図を自動的に更新するという。

■搬送ロボットは最大200キロまで対応

もう1つが「スマート産業用配送・搬送ロボット StarShip-Robot」で、最大200キロまでの荷物の搬送が可能だという。自律的にルート設計を行い、自動車技術で培った正確なナビゲーション能力を備えているという。

カーゴコンパートメントの仕様を自由に組み合わせでき、工場間の移動や、ビアホールやリゾートホテルでの使用も想定されており、自動車のナビゲーションシステムの技術を活用し、自己位置を見失うことなく搬送できる。

この両方のロボットに、自動運転レベル4の技術が搭載されているのだという。ロボットの製造元は発表されていないが、それぞれ自社開発した製品なのだろうか、それとは他社製なのだろうか。気になるところだ。

■サービス産業の人手不足を解決

今回のロボットの販売により、ロボットバンクが取り扱う配膳ロボットは合計6種類となった。同社は、清掃ロボットや案内ロボット、消毒ロボットも取り扱っている。

ロボットバンクは、サービス産業の人手不足は深刻であり、人とロボットが協働で働く環境を創出することで飲食店や福祉施設、ホテル、工場といったサービス産業を全面的に支援するとしている。

今後、人間が行っていた業務を代替するロボットがますます増えていきそうだ。

【参考】関連記事としては「自律走行ロボットの種類は?」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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