盛り上がりを見せる自動運転・MaaS業界では、参入各社が事業を拡大するために人材採用を強化している。自動運転・MaaS業界ともに、8月末には過去最高の求人数を記録した。
自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2022年10月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。
記事の目次
■ワカ製作所:電子部品の法人営業
ワカ製作所は創業60年以上の老舗電子部品メーカーだ。自動運転追突防止用レーダーなどに同社の製品が使用されているという。
現在は電子部品の法人営業を募集している。顧客からの依頼を受けてから提案する営業スタイルで、顧客へのフォローや拡販も担う。同社製品を扱う商社とのタイアップも実施する。
午前中は出社して社内業務を行い、午後は客先へ訪問して直帰することも多いようだ。入社して半年から1年は同行営業で学べる。学歴不問で、有形商材の法人営業経験が必須となる。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006933834/
■マイスターエンジニアリング:電子回路設計者
ワンストップのエンジニアリングサービスを展開しているマイスターエンジニアリングでは、自動運転に不可欠な「電動パワーステアリング」技術の電子回路設計を行う担当者を募集している。将来的には10人ほどの組織のリーダーを担うという。
電子回路設計の実務経験が必須で、学歴は問わない。マイコン搭載の量産製品の設計経験や3〜4人のチームリーダーの経験、対外的な折衝経験があるとなお歓迎される。愛知県近辺の客先に常駐するか、安芸市の事務所に勤務するようだ。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006890689/
■三菱自動車工業:モビリティビジネスの戦略・事業企画担当者
三菱自動車工業では、MaaSやカーシェアなど新規モビリティビジネス領域における、サービスコンセプト・概要の作成や実行計画、企画立案、クライアントへの提案・実行など、プロジェクトマネジメント業務に携わる企画担当者を募集している。多様な企業や地方自治体との協働の機会があるという。
最終学歴は大学卒または大学院卒で、企業での事業・サービス企画やソリューション提案営業の実務経験が必須だ。本社は東京都港区だが、テレワーク主体でフレックス勤務にも対応しているなど、柔軟に働きやすい環境が整っているのも魅力だ。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006870366/
■OpenStreet:アライアンス営業・エリア開発のリーダーとメンバー
OpenStreetはシェアモビリティサービスを展開している企業だ。パートナー企業や自治体とともに新たな交通インフラを構築することで、「街づくり」に貢献しているという。
同社のシェアモビリティサービスを導入するメリットを理解してもらった上で、フランチャイズのような契約を結んで運営してもらうための営業担当と営業のリーダーを募集している。大手法人や自治体に向け、抱える課題やニーズを引き出し、導入の提案やプレゼン、運用コンサルを行う。
法人営業の経験は必須で、さらに営業の戦略や企画などロジカルな仕組みづくりを構築できることが求められる。Microsoft Officeの中級レベルのスキルも必要だ。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006949147/
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006949139/
■【まとめ】技術者以外の求人が増加中
自動運転・MaaS業界では、少し前から自社製品を拡販するための営業や、新たなサービス・事業を企画する担当者など、技術者以外の求人も増加している。法人営業や企画経験者は、この機会に自動運転・Maa業界に飛び込んでみてはいかがだろうか。
【参考】関連記事としては「技術者、引く手あまた!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2022年9月】」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)