ソフトバンクグループ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役会長兼社長:孫正義)=SBG=は2022年8月8日午後、2023年3月期第1四半期(2022年4〜6月)の決算を発表した。
四半期損益は前年同期は7,615億円の黒字だったが、3兆1,627億円の赤字となった。四半期における赤字額としては世界最大で、世界的な株安、特にハイテク株の下落が同社の投資事業に影響した格好だ。ちなみに赤字は2四半期連続となっている。
■上場株インデックスは31%減
決算説明会では孫会長が「ソフトバンク(グループ)、大きな赤字で御座います」と切り出して始まり、「実態が良くないということを正直にそのまま報告したいと思います」と語って、業績の説明に入っていった。
赤字の要因としては、「世界的な株安」と「急速な円安」を挙げた。2022年3月31日から6月30日にかけてのビジョンファンドの上場株インデックスは31%減となったことも明らかにし、米ナスダックの22%減を上回る減少だったことも説明した。
ビジョンファンドの累計の投資損益は1,122億円で、孫会長は「7兆円あったビジョンファンドの利益はほぼゼロになった」と語った。
■「将来のアリババが出てくることを信じている」
孫会長はさらに、ビジョンファンドの投資先がAI企業を中心に473社であることを説明した上で、「473社の中からですね、将来のアリババ、あるいはArmに相当する会社がですね、1社、2社、3社、出てくることを私は信じています」と述べた。
▼2023年3月期 第1四半期決算短信
https://group.softbank/system/files/pdf/ir/financials/financial_reports/financial-report_q1fy2022_01_ja.pdf
【参考】関連記事としては「Armのチップ「続々と自動運転車に」 ソフトバンクG決算で孫会長」も参照。