スウェーデン大手自動車メーカーのボルボ(本社:イエーテボリ/CEO:ハカン・サミュエルソン)は2018年9月10日までに、ハンドルがない完全自動運転車として、新たなコンセプトカー「360c」を発表した。
人の自動運転車の中で寝たり、くつろいだり、仕事をしたりすることを想定して内装が設計されており、中でもユニークなのが、睡眠の際に使う毛布にシートベルトの機能を持たせていることだ。
360cに「標準搭載」されている毛布には2つのベルトが埋め込まれており、急ブレーキなどの非常時には自動でベルトが締まり、毛布にくるまっている人間の安全を確保してくれる仕組みだという。
360cは航空機をライバルとして位置付けている。「寝る」「くつろぐ」という快適性でも勝負しつつ、300キロ程度の短距離路線ならセキュリティチェックや搭乗までの待ち時間がない分、移動の時間効率という観点においては自動運転車に分があると踏んでいる。
360cは2018年から15年後の2033年ごろの実用化を目指しているという。
【参考】ボルボが目指す高度自動運転技術については、「寝ててもOK…ボルボがついにレベル4自動運転車を発売へ|自動運転ラボ」を参照。