スウェーデンの自動車メーカー大手ボルボ・カーズと、自動運転車の「目」の役割を果たすLiDARを開発する米スタートアップのルミナー(本社:フロリダ州/最高経営責任者:オースティン・ラッセル)は2018年11月26日から29日まで、米ロサンゼルスで開催された自動車展示会「Automobility LA」で新しい認知技術を搭載したLiDARを紹介した。
今回発表したLiDARは、これまでのLiDARよりも認知・検知能力が高い。同社は「このタイプのセンサーではこれまで実現できなかった腕や脚などの部位を含めた人間の姿勢をより詳細に検知できます」と説明している。発表によれば、新たに開発した技術によって最大で250メートルの範囲まで物体を検出することが可能になったという。
ボルボ・カーズの投資ファンド「ボルボ・カーズ・テック・ファンド」は2018年初旬、同ファンドとして第1号の投資としてルミナー社に出資している。ルミナー社はそれまでにもボルボ向けのセンサーの開発やテストでボルボと協業状態にあり、出資によって関係をさらに深化させた。
ボルボ・カーズのヘンリック・グリーン研究開発担当上級副社長は、自動運転技術を向上させて安全度をより高めることは、顧客や社会に利点をもたらすことだと説明。その上で「この新しい認知技術は、その過程における次なる重要なステップとなります」とコメントしている。
【参考】関連記事としては「ボルボの自動運転戦略まとめ コネクテッドカーの開発状況は?トラック部門は?」も参照。