2016年1月創業の株式会社Pyrenee(本社:東京都千代田区/代表取締役:三野龍太)=ピレニー=が開発している後付型のAI(人工知能)ドライバーアシスタント「Pyrenee Drive」が、「2019年度グッドデザイン賞」を受賞したことが、2019年10月4日までにわかった。このPyrenee Driveとは一体どんなものだろう?
■評価されたポイントと機能は?
今回の受賞で評価されたのは以下の3点だ。
- 高度な先端技術を幅広いユーザーに届けようとする企業姿勢
- 車両工事不要な設置の容易さ
- 後付け型にふさわしい車内調和可能なデザイン性の高さ
Pyrenee Driveは前方カメラで歩行者や車、バイクを認識し、その動きの分析を基に独自のアルゴリズムでその先起こりうる事故を予測し危険を知らせる。
音声とタッチで操作可能で常時インターネットに接続し、通話やドライブレコーダー、ドライバーモニタリング、ナビなど様々な機能を持つ。ドライバーの好みや行動、危険な場面のデータをクラウドに集め、ディープラーニングの追加学習を行い、常に成長していく。
車種や年式を問わずほぼすべてのダッシュボードに設置可能で、シガーソケットにつなげば使用できるという。ユーザーが心地よさを感じられる曲面デザインで、カラーはシンプルな黒色となっている。Pyrenee Driveは19万8000円で2020年3月ごろに発売される予定となっている。
■Pyrenee社はどんな会社?
交通事故の原因の9割以上は人間の判断ミスや発見の遅れなどとされている。Pyrenee社はこうしたことによる事故を減らすことを目指している。後付型に力を入れているのは、安全装置を装備した車両に買い換えるよりも車両オーナーのコスト面での負担が少ないからだ。
Pyrenee社の名前の由来はフランスのピレニー山脈にいる「ピレニー犬」に由来しているという。ピレニー犬は羊飼いの家族や羊をオオカミや熊から守る強くて優しい犬だ。交通事故から人間を守りたいというPyrenee社の思いを重ねている。
【参考】関連記事としては「米ニュアンスの対話型AI技術、BMWが車載アシスタントで採用」も参照。