大日本印刷株式会社(本社:東京都新宿区/社長:北島義斉)は2019年5月24日までに、自動運転ミニカーの社内レースを実施することでアプリ開発のAI(人工知能)人材の育成に役立てる取り組みを開始すると発表した。
具体的には、米アマゾン・ドット・コムのクラウドサービス「AWS」が提供する18分の1サイズの自動走行型レーシングカー「AWS DeepRacer」と、3次元(3D)シミュレーターでレーシングカーのAI(人工知能)学習が可能な「AWS DeepRacer コンソール」を活用して行うという。
同社は報道発表の中で、グローバル自走型レーシングリーグ「AWS DeepRacerリーグ」の2019年大会に参加することも発表しており、こうした国際大会や社内レースなどにエンジニアを参加させるなどすることで、「楽しみながらAIを学習できる環境を構築」(同社)していきたい考えだ。
大日本印刷の今回の報道発表に合わせ、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社の長崎忠雄社長がコメントを寄せており、「AWS DeepRacerを活用してオリジナルのコースを自社の技術で製作することで、社内のアプリケーション開発エンジニアが楽しみながら積極的にAIを学習できる環境が構築され、クラウド推進がさらに加速することを期待しています」としている。
【参考】ちなみに大日本印刷は、モビリティ業界におけるイノベーションを加速させるため企業間連携を促進する「MONETコンソーシアム」にも参加している。詳しくは「電子決済のPayPayも参画!MONETコンソーシアムが誕生 自動運転見据えMaaS事業など開発 ソフトバンクとトヨタの共同出資会社」も参照。