AI(人工知能)やロボティクスなどの先端技術研究などを手掛けるクーガー株式会社(本社:東京都渋谷区/代表取締役CEO:石井敦)は2018年12月19日、人間が行動する空間を1億通り以上生成可能なAI学習シミュレータを発表した。自動運転研究などでの利用を想定しており、同社はパートナーを募集している。
発表したのは3DCGシミュレーター「Dimension(ディメンション)」。同社によると、この技術は既に日本ではホンダが導入しているという。
同社は現在のAIトレーニングの多くについて「建物や道路など非常に基本的な条件下のシミュレーションであったり、人間の行動が反映されない状態で行われています」と指摘。実用化に向けては膨大な空間パターンを学習することが必要になると指摘している。
同社は「例えば渋谷のような街中で、前方から50人、右から10人、左から20人、後方から30人の人間が歩いている状況を作りたいと思えば、簡単に再現できます」としている。
【参考】関連記事としては「OTSL、赤外線やカメラに対応した自動運転向けシミュレータの発売開始」も参照。