ソフトウェア開発の株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区/代表取締役:大石清恭)は2019年7月4日までに、仏Digital Airways社と協業し、ACCESSの車載向けサービスソリューション「ACCESS Twine for Car 2.0」に音声操作による予約支払い機能を搭載すると発表した。
Twine for Car 2.0はコネクテッドカーなどの次世代自動車に対応するコンテンツ配信インフォテイメントプラットフォームだ。自動車に組み込むことでコネクテッド技術に対応し、エンターテイメント配信や観光スポットの検索など様々な機能を持たせることができる。ドライバーと同乗者がさまざまなコンテンツを安全・快適に利用できるように開発された。
今回の協業により、Twine for Car 2.0にDigital Airways社が持つ音声コマンドで操作可能な小売サービス統合ソリューション「Digital Airways」が追加される。具体的にはホテルの予約や支払い、ガソリン代や駐車場代の支払いといった操作を全て音声コマンドで行うことができるようになるという。
■「音声」なら走行中でも操作可能に
従来のシステムではこれらの操作を行う際、安全性を確保するために一時停車してから手動で操作する必要があった。しかし、音声操作機能を搭載することで、運転者自身が走行中に数秒間システムと話すだけでホテルを予約したり、支払いを済ませたりすることが可能になるという。
Twine for Car 2.0を活用すれば、自動車メーカーは走行状態や着座位置に関わらず利用できる音声操作システムを自動車に組み込むことができるようになる。音声による操作は様々な自動車メーカーが開発を進めているが、システムを一から開発する場合と比べて、時間やコストの軽減につながるだろう。
両社は、次世代自動車を開発するメーカーとエンドユーザーにとって可能な限りシンプル操作が可能なシステムを提供していくという方針のようだ。こうした音声操作システムは、完全自動運転が実現した後も利便性の高い操作システムとして主流になっていきそうだ。
【参考】関連記事としては「ACCESS、次世代車載情報サービス「Twine4Car 2.0」を2つの国際見本市で披露へ」も参照。