自動車部品最大手の株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市/取締役社長:有馬浩二)は2018年9月28日までに、自動運転分野での競争力を高めるために、同分野の研究開発により多くの人材を配置する方針を発表した。具体的には、社内公募で同分野に携わる約100人を公募する。
今回のような特定分野における大規模な社内公募がデンソー社内で行われるのは初。公募は約1カ月間行う。集った人材は最終的に2018年4月に東京都港区に開設したばかりの新オフィスに配属され、世界の大学・研究機関やスタートアップ企業などを含むパートナーとともに、自動運転に関する競争力のある製品を開発していくとみられる。
デンソーは今年に入り、自動運転事業を加速させている。同社は2019年、アイシン精機やジェイテクト、アドヴィックスなどのトヨタ系企業とともに自動運転技術開発の新会社も設立する予定だ。
自動運転分野には自動車メーカーやデンソーの同業他社のほか、米グーグルやアップルなどの大手IT企業なども参入している。デンソーは人材の集中投下やグループ会社との連携強化によって、100年に一度の自動車業界の大変革時代にチャレンジしていく。
【参考】関連ニュースとしては「デンソーなどトヨタ系4社、AI自動運転での新会社設立検討を正式発表 アイシン、アドヴィックス、ジェイテクトが参加|自動運転ラボ」も参照。