ソフトバンクグループ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役会長兼社長:孫正義)=SBG=は2021年5月12日午後、2021年3月期の通期決算(2020年4月〜2021年3月)を発表した。
「ビジョンファンド」を運用するソフトバンクグループは世界的な株高にも恵まれ、最終損益は日本企業で過去最大の4兆9,879億円に上った。これまではトヨタ自動車の2兆4,939億円(2018年3月期)が最高だった。第4四半期の大型上場も利益を上積みした。
ソフトバンクグループのNAV(時価純資産)は前期比4兆4,000億円増の26兆1,000億円に伸びた。NAVにおけるビジョン・ファンドの占める割合は年々増加し、現在は25%に達しているという。
ビジョンファンド事業の投資損益は、第4四半期に3兆5902億円に上った。孫氏は、ユニコーン(企業価値が10億ドル以上の非上場企業)を発掘するための分析力をより高めることに意欲を示した。
■「ハイテクの中心が自動運転になってくる」
孫氏は決算説明会の後半、「AI革命は始まったばかり」というスライドとともに、AI技術を活用した最先端のビジネスモデルを展開する企業に仲間に入ってもらいたい、と強調した。
さらに「ハイテクの中心が自動運転になってくる」とも話し、その根幹になってくるのが自動運転車搭載用チップと説明。チップの処理速度の向上に関する図も示した(※記事上部の画像を参照)。
【参考】関連記事としては「【目次】「ソフトバンク×自動運転・MaaS」特集」も参照。