本田技研工業株式会社(本社:東京都港区/代表執行締役社長:三部敏宏)=ホンダ=と 米Googleは2021年9月28日までに、2022年後半から北米で発売されるホンダの新型車に、Googleの車載向けコネクテッドサービスを搭載することを発表した。
Googleの車載向けコネクテッドサービスの搭載は北米だけにとどまらず、順次グローバルに搭載を拡大していくという。
ちなみにホンダとGoogleは以前から親密な関係性を築き上げてきた。例えば2015年にGoogleが中心となって立ち上げた「Open Automotive Alliance」(OAA)に、ホンダは初期から参加している。OAAは、自動車へのAndroidプラットフォーム搭載を推進する団体だ。
■どのような機能が実装されることになる?
ホンダの車両にGoogleの車載向けコネクテッドサービスが搭載されると、どのような機能が実装されるのか。報道発表では「音声アシスタント」「ナビゲーション」「車載用アプリケーション」が紹介されている。
音声アシスタント機能は、運転中にハンドル操作をしていても、声だけでサービスを利用することができる機能だ。ナビゲーション機能では、Google Mapが車内ディスプレイで利用可能となる。
この2つの機能を組み合わせれば、運転中でも目的地への到着時刻や気になる店舗の営業時間などの確認をすることが可能となる。
さらに、車載用アプリケーションとして「Google Play」が車両に搭載されることで、音楽やポッドキャスト、オーディオブックも直接楽しめるようになる。
■ホンダの車両が「Google Car」と呼ばれるかも
ホンダの車両でGoogleのさまざまなサービスが網羅的に利用できるようになれば、その車両を「Google Car」と呼ぶ人が出てくるかもしれない。今後もホンダとGoogleの協業の進展に注目していきたいところだ。
【参考】関連記事としては「ホンダの自動運転戦略まとめ 世界初のレベル3量産車を発売」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)