車の新しい利用方法として、カーリースが注目されている。中でもトヨタ自動車が運営するカーリースである「KINTO」(キント)は安心度が高く、非常に人気だ。
契約できる期間は3年・5年・7年の3つから選択可能だが、中には契約満了前に車を使わなくなると、解約できるのかどうかという疑問を抱く人もいる。KINTOは「中途解約」が可能なのか。「解約金」は発生するのか。解説する。
KINTO
記事の目次
■トヨタKINTOの途中解約料はかかる?
KINTOで用意されているプランは、以下の2つである。
- 初期費用フリープラン
- 解約金フリープラン
この2つの中で、解約金フリープランだと途中解約料が発生しない。初期費用フリープランで契約した場合は、原則、途中解約金が発生する。
■初期費用フリープランの場合
初期費用フリープランは、リース契約時の初期費用が発生しないプランである。車を購入すると、通常は車両本体価格・税金・保険料・登録費用・手数料などが発生する。初期費用フリープランでは、それらの費用をリース契約時に支払う必要がない。
初期費用フリープランでも、契約満了前の途中解約は可能だ。ただし、途中解約した場合は、基本的には解約違約金が発生する。
中途解約金が不要なケースは?
ただし、以下のケースだと、初期費用フリープランでも途中解約での解約金が不要である。
- 契約者が死亡する
- 契約者が障害や疾病などで運転困難、または使用困難になった
つまり、なにか特別な事情で車を使えなくなった場合である。契約者都合で、違う車に乗りたい、使い勝手が悪くなった、もう乗らないというような場合に解約するときは、中途解約金が発生する。
■中途解約時の精算金の場合
清算金がいくら発生するか、具体的な金額を紹介する。
初期費用フリープランは、中途解約希望日の3カ月〜30日前までに申し出しないといけない。そして、契約満了までの残り日数によって、解約金がいくら発生するか決まる。
清算金は中途解約金と未払リース料金で構成
リース料金は毎月発生するので、解約するタイミングで、未払いリース料金が1カ月分または2カ月分を中途解約金に加算される。
中途解約金は解約時に決められた月数分のリース料金を支払う。そして契約から1カ月目、2カ月目と期間ごとに月数が決められている。例えば、3年契約だと、契約から1カ月目での解約だと10カ月分の中途解約金と未払いリース料金が発生する。
中途解約金は、契約からの月数が増えるほど、解約金としての必要なリース料金の月数が減る。3年契約だと、1カ月目の解約では10カ月分だが、2カ月目では9カ月分となる。KINTOの中途解約金は、6カ月単位で中途解約金として必要なリース料金の月数が変化するよう構成されている。そのため、7カ月目だと4カ月分とはならない。設定では9カ月分だ。
つまり、1カ月目から10カ月分、9カ月分、8カ月分・・・となっていき、7カ月目では9カ月分、8カ月目で8カ月分・・・となる。以下に3年契約時の、中途解約時期による支払いが必要となるリース料金の月数を記載する。
- 1カ月目 : 10カ月分
- 7カ月目 : 9カ月分
- 13カ月目 : 8カ月分
- 19カ月目 : 7カ月分
- 25カ月目 : 6カ月分
- 31カ月目 : 5カ月分
2カ月目だと9カ月分、33カ月目だと3カ月分という風になる。2カ月目だと、1カ月目の10カ月分から1カ月分減ったので、9カ月分だ。33カ月目だと、31カ月目の5カ月分から2カ月分減ったので3カ月分だ。このような計算となる。
KINTOの中途解約ページにグラフがあるので、それを見るとわかりやすい。
KINTOで契約できる車は、トヨタ車・スバル車・レクサスのどれかである。レクサスのみ、トヨタ車とスバル車のときとよりも、中途解約での支払いが必要なリース料金の月数が多く設定されている。
また、3年・5年・7年契約でそれぞれで、契約から同じ月数で解約しても、中途解約での支払いが必要なリース料金の月数が違う。例えば、契約から1カ月目で解約した場合は、3年契約だと10カ月分だが、5年契約だと15カ月分、7年契約だと20カ月分となる。
ボーナス加算の場合
ボーナス加算で支払いをしている場合は、未払いリース料金はボーナス加算額を含む。中途解約金は、ボーナス加算額を含む6カ月分のリース料金÷6で1カ月分とされる。3年契約で1カ月目で解約した場合は、この計算で算出された1カ月分のリース料金を10カ月分支払う。
いくら解約金が発生するか試算可能
KINTOで車を契約した人に限り、中途解約でいくらの違約金が発生するか試算可能だ。中途解約試算ができるページが用意されているので、気になる人は解約時期でいくらの解約金が発生するか試算してみると良い。試算するには、会員IDとメールアドレスによるログインが必要だ。
■【まとめ】プランによっては解約金は無料
トヨタKINTOでは、解約金フリープランと初期費用フリープランが用意されている。初期費用フリープランで契約した場合は、中途解約金が発生する。契約からの月数で解約金は決まる。また、中途解約金には、リース料金も必要となる。
契約金の計算方法が若干複雑であるため、KINTOのサイトでいくらになるか確認しておくと良い。KINTO契約後は、試算もできるので確認してみるいい。
KINTO
【参考】関連記事としては「カーリースおすすめ17社比較!月額料金・評判からどれを選ぶべき?|車のサブスク」も参照。