この記事ではフードデリバリーサービスの代表格「Uber Eats(ウーバーイーツ)」について、どういった仕組みで報酬が支払われるのかを詳しく説明する。
Uber Eats では、デリバリーを行う配達員「配達パートナー」を募集している。配達パートナーとして稼働する場合、気になるのは「時給」ではないだろうか。
結論から言うと、配達パートナーは時給・給与制ではなく、稼働した分だけ報酬が得られる「完全出来高制」になる。ただし、実際に得た報酬を稼働時間で割ることで、一応は個々の稼働に応じた時給を計算できることにはなる。
実際の稼働例を元に時給にするとどのくらいになるのか算出し、紹介していこう。
Uber Eats 配達パートナー
【参考】関連記事としては「Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナー、始め方・登録方法や報酬は?徹底解説」も参照。
記事の目次
■Uber Eats 報酬の仕組み
Uber Eats では、レストランなどの店舗から商品をピックアップし、注文者の自宅や勤務先など指定された場所へ届ける人のことを「配達パートナー」と呼んでいる。配達パートナーは個人事業主となり、Uber Eats との雇用関係はない。稼働エリアや時間帯は自由に決めることができ、完全出来高制のため働いた分だけ報酬を得ることができる。
配達パートナーは専用アプリ「Uber Driver」で、稼働前に配達情報や報酬体系についての情報を得てから、その配達リクエストを受けるか決めることができる。得られる情報は下記の4つだ。
- 配達を完了すると確実に受け取ることができる最低獲得金額(予定配送料)
- レストランの場所と名前
- 配達リクエストを受けた場所から商品を届けるまでの推定時間
- 商品の受け取り場所と引き渡し場所
予定配送料は「基本金額+配達調整金額」により算出される。基本金額は配達で獲得する配送料の基準となるもので、配達に費やす予定の時間や商品の受け取り場所や届け先が複数あるかどうかがベースとなり算出される。また、注⽂数や稼働中の配達パートナーの⼈数によっても変動する。
配達調整金額は、通常の目安よりも交通状況が混雑していたり、商品受け取り場所での待ち時間が長かったり、配達パートナーの数が少なく通常よりも配達の需要が高かったりなどの状況において、基本金額に加えて加算されるものになる。
【参考】関連記事としては「Uber Eats 配達パートナー、報酬の仕組み・よくある質問を徹底解説!」も参照。
■仮に時給換算するといくらになる?
実際にどのくらい稼げるかについては、稼働するエリアや時間帯、需要の多さなどにより異なるため一概には言えないが、1回の配達で500円前後の報酬が得られるようだ。
1件の配送における所要時間は約15分で、1時間あたり4件請け負うことができる計算になる。コンスタントに配達リクエストが入った場合、時給にすると2,000円ほど稼げることになる。
多くの配達をこなすためには、自転車よりも原付バイクや軽自動車の方が移動に要する時間を短縮できる。雨や雪など天候の影響を受けることもない。また、雨天時などはデリバリー需要が多い反面、自転車を利用する配達パートナーの数は減る。そういった際は基本金額がアップする場合があり、報酬アップを狙うならぜひ稼働しよう。
中古車販売店によると、最近はフードデリバリーに使用するために軽自動車を購入する人が増えているようだ。ただしガソリン代や駐車場代などの維持費がかかる点は頭に入れておこう。
■実際にはどのくらいの報酬をもらっているの?
Uber Eats の配達パートナーとして稼働している人たちが、実際にいくらくらいの報酬を得ているかについて、SNSなどから声を拾ってみた。
ケース①:約12時間ほど稼働して1日2万円以上
中には12時間ほど稼働して、1日2万円以上を得ている人もいる。これが最も高いレベルの報酬だと思われる。7,000〜1万円ほどの人も多い。その反面、配達1件の報酬が200円前後の人もいた。エリアや時間帯によってかなり差があると言える。
ケース②:1日8時間で1万〜1万5,000円前後
配達パートナーを1日8時間行うと、1万〜1万5,000円前後の報酬を得ている人が多いようだ。月20日稼働した場合、20万〜30万円を得られることになる。ランチやディナータイムなどのピーク時や週末に集中して働くと、もっと増えることが期待できる。
ケース③:副業として1日2時間稼働した場合は・・・
また副業として1日2時間稼働した場合は、1時間あたり4件の配達をこなし2,000円前後の報酬を得られると仮定すれば、1日4,000日稼ぐということになる。週に5日間働いて2万円だ。短時間のアルバイトとしては、割と良い収入になるのではないだろうか。
■好きな時間に好きな場所で稼働できるのが魅力
Uber Eats 配達パートナーは、登録後に専用のアプリをオンラインにするだけで、稼働時間内はいつでも配達を受けることが可能になる。ただし配達パートナーの安全を守るために、続けて12時間稼働すると、その後6時間は自動的にオフラインになるという機能が搭載されているという。
時間内であれば好きなときに働けるため、学生や主婦のアルバイトにもおすすめだ。副業が認められている会社員が、気分転換に運動を兼ねて週に数回だけ稼働するといった例もあるようだ。働いた分だけ報酬を得ることができ、金額は簡単に確認できるためやりがいにもつながる。
まずは登録しておき、一度でも配達パートナーの流れを経験してみてはいかがだろうか。その後、継続してもいいし、気が向いた時にだけ稼働してもいいだろう。
Uber Eats 配達パートナー
【参考】関連記事としては「Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナー、始め方・登録方法や報酬は?徹底解説」も参照。