カーリースで車を利用するのに向いているのは、どんな人なのだろうか?この記事では、想定される利用状況やメリットについて紹介する。
クルマの「所有から利用へ」がトレンドになっている現在、カーリースの利用者が増加中だ。トヨタ系「KINTO」やSOMPOとDeNAによる「SOMPOで乗ーる」、出光の「ポチモ」、レンタカー事業も行う企業による「ニコノリ」など、各業界からの参入が相次いでいる。なおカーリースは月々定額なことから、「クルマのサブスク」と呼ばれることもある。
【参考】関連記事としては「自動車のサブスク、厳選13社を徹底比較」も参照。
記事の目次
■カーリースが向いている人:①まとまったお金を用意するのが難しい人
自己でクルマを保有する場合、まず支払わないといけないのが車両代金だ。一括払いの場合はまとまった金額が、ローンの場合でも頭金などが必要になる。さらに登録費用や保険、中古車で車検が切れている場合は車検代なども最初に支払う必要があるため、まとまった資金がないといけない。
クルマの購入後も、毎年の税金や保険の更新、2年ごとの車検などのたびにまとまった金額が必要になる。故障やメンテナンスなどを行う場合も同様だ。サブスクやカーリースでは、そういった何十万円、何百万円単位の費用の支払いが不要だ。
またクルマを利用するのが数年と決まっている場合や、数年単位で新しいクルマに乗り換えたい場合には、多額の初期費用をかけるのはもったいない。そんなときに、使った分(契約した期間分)だけを支払えばよいカーリースは利用価値が高い方法になる。初めてクルマに乗る若い人にもおすすめな仕組みだと言える。
■カーリースが向いている人:②毎月定額の支払いでマネー管理したい人
クルマを所有すると、時期によって発生する費用が大きく異なる。そのため、ボーナスから車検や税金、保険などの予算をあらかじめ取っておいている人も多いのではないだろうか。
カーリースでは毎月の支払いが同額のため、マネープランを立てやすい。ただし契約方法や会社によっては、頭金が必要であったり中途解約の場合解約金が必要であったりする場合があるため注意が必要だ。
故障やメンテナンスなどの際も追加料金を支払う必要がないのも、安心なポイントだ。契約によってはオイル交換なども含まれている場合もある。
■カーリースが向いている人:③WEBで手続きを完結したい人
ほぼ全ての会社で、カーリースやサブスクの申し込み・審査をウェブで受け付けている。書類を郵送でやりとりする場合もあるが、店舗に出向く必要はない。納車の際に販売店に行くのみという気楽さだ。しかも、自宅までクルマを届けてくれる会社もある。
さまざまなディーラーや販売店をまわってクルマを見たり、価格交渉をしたりといったことも不要になる。利用中も、車検やメンテナンスをどこで行うかについて自分で調べる必要がないのも楽だ。
また、保険や税金を個人で支払う必要がないため、窓口がサブスク・カーリースの運営会社1本になっているというのもポイントだろう。それぞれの支払い期限などを確認する必要がないという点も、カーリースの大きなメリットだ。
■カーリースが向いている人:④車を手放すときに手間をかけたくない人
期限を決めてクルマを利用するカーリースは、単身赴任などの際に便利な方法になる。例えば自宅にはすでにクルマがあるが、赴任先でもクルマを購入する場合、赴任期間が終了するとそのクルマは不要になる。その場合、売却先を見つけたり、価格交渉をしたりといったことを、引っ越し準備と同時進行で行う必要がある。
カーリースやサブスクでは、契約期間満了後はクルマを返却するのみになる。また、カーリースの側面が強い場合は、契約終了後にそのクルマをもらえるといったプランもある。契約期間が終わったあとは解約するのか、継続するのか、乗り換えるのかなど、さまざまな方法がある。あらかじめ契約時に考えておこう。
■カーリース・クルマのサブスクのメリット4つ
クルマをサブスクやカーリースで利用する主なメリットをまとめてみた。
- メリット①:一度にまとまった金額を支払う必要がない
- メリット②:毎月定額のため、計画的に予算を立てやすい
- メリット③:数年単位で色んな車種に乗り換えることができる
- メリット④:全ての手続きの窓口を一本化できる
カーリースの利用に向いているのは、転勤者など期間限定でクルマに乗りたい人のほか、計画的にものごとを進めたい人、それぞれの項目ごとに手続きをする時間がない人などが挙げられる。
子どもを幼稚園に送迎する必要がある期間のみ利用する、大学に通学する期間のみ利用するといったシチュエーションでも利用価値が高い。なおサブスクやカーリースは基本的に、申し込み条件を満たしていれば学生でも利用可能となっている。
■【まとめ】メンテナンスプランの内容をしっかり確認しよう
カーリースでの利用は、1カ月の支払いがいくらになるかということももちろん重要だが、契約内容にどんな項目が含まれているかという点にも注目したい。メンテナンス関係は、基本プランに別途追加するといった会社も多い。そのため、安いプランよりも手厚いプランにしておいた方が、故障時などは結果的に得になる場合がある。
何が月額にコミコミなのか、よく確認した上でカーリースの会社を選び、その中から最適な車種やプランを探してみよう。
【参考】関連記事としては「KINTO(キント)とは?トヨタのサブスク、月額料金・対応車種は?」も参照。