「空飛ぶクルマ」を開発する日の丸ベンチャーのSkyDrive。2021年には大阪府・大阪市と連携協定を結び、2025年の大阪・関西万博でのエアタクシーの運行を見据えている。
そんなSkyDriveは現在、「エンジニア職」「ビジネス職」「コーポレート職」においてさまざまなポジションの求人を出しており、機体の開発だけに注力するのではなく、事業基盤を強固なものにしようとしているように感じる。
同社は将来的にIPO(新規株式公開)を視野に入れており、例えばコーポレート職における法務担当者の募集は、IPOに向けた準備を加速させることを視野に入れているのかもしれない。この記事では、SkyDriveが実際にどのような求人を出しているのか紹介しよう。
■SkyDriveの求人案件
同社の公式ページによれば、前述の通り、「エンジニア職」「ビジネス職」「コーポレート職」でそれぞれ求人を出している。
「エンジニア職」における募集ポジション
英語で求人をかけている案件を除けば、エンジニア職では12のポジションで求人が出ている。以下がその12件だ。エンジニア職の勤務地は全て、愛知県豊田市にある「豊田テストフィールド」だという。
- ①インバーター開発担当
- ②カーゴドローンのシステム開発マネージャー/リーダー
- ③カーゴドローンのパイロット
- ④システムインテグレーター(カーゴドローン)
- ⑤バッテリーマネジメントシステム開発担当(空飛ぶクルマ)
- ⑥バッテリー開発担当(空飛ぶクルマ・カーゴドローン)
- ⑦モーター開発リーダー(空飛ぶクルマ・カーゴドローン)
- ⑧モーター開発担当(空飛ぶクルマ・カーゴドローン)
- ⑨制御システム開発(空飛ぶクルマ・カーゴドローン)
- ⑩地上局システム開発リーダー(カーゴドローン)
- ⑪構造解析担当
- ⑫電装品要素試験担当(空飛ぶクルマ)
空飛ぶクルマだけではなく、カーゴドローンの開発に携わるポジションも多い。詳しい募集要項が知りたい人は、以下のページをチェックしてほしい。
▼エンジニア職|SkyDrive
https://herp.careers/v1/skydriveinc/requisition-groups/6b6fcebc-bd00-4356-b763-9b6d3f3b0ade
「ビジネス職」における募集ポジション
ビジネス職で募集しているのは1件で、「事業開発担当(カーゴドローン事業部)」だ。業務内容としては、カーゴドローンに関し、「新規事業仮説立案と新たなビジネスの創出」と「事業仮説の検証と事業化」が挙げられている。
「求める人物像」としては、社内外のステークホルダーとコミュニケーションが円滑にとれる人、現場を上手く巻き込みながら業務を推進できる人、とされている。コンサルティングファームや新規事業に携わった経験が必須スキルとなる。
▼ビジネス職|SkyDrive
https://herp.careers/v1/skydriveinc/requisition-groups/7211d3b5-6be3-4d59-b380-812b7419cc14
「コーポレート職」における募集ポジション
コーポレート職は、以下の5つのポジションで募集がある。
- ①人事マネージャー
- ②労務リーダー候補
- ③採用担当
- ④法務担当
- ⑤購買担当
このほか英語で「SCM Manager」というポジションを募集している。SCMとは「Supply Chain Management」(部品などの調達網の管理)の略語だ。
SkyDriveは従業員に外国籍社員を含むため、コーポーレート職種の多くは、ビジネスレベルの英語力も求められている。
▼コーポレート職|SkyDrive
https://herp.careers/v1/skydriveinc/requisition-groups/30ad3418-a4e4-4068-8898-912109e99847
■「空飛ぶクルマ」のフロンティアに
空飛ぶクルマの開発はすでに多くの企業が手掛けているものの、市場規模としてはまだまだ小さい。いま空飛ぶクルマの業界に飛び込めば、業界の黎明期を知るフロンティアの1人となれる。
SkyDriveは日本を代表する空飛ぶクルマ企業の1社だ。空飛ぶクルマの業界に飛び込むことを検討している人は、一度、この記事で紹介した求人の詳しい内容を見てみてはいかがだろうか。
【参考】関連記事としては「大阪万博のエアタクシーサービス、主役は「SkyDrive」に!?」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)