グーグルの自動運転車はKY(空気が読めない)——。
有料会員制テックメディアの米The Informationが2018年9月10日までに、グーグル系ウェイモが開発する自動運転車についての報告レポートを発表した。報告によれば、試験走行中の自動運転車両の動きなどをめぐって、一般ドライバーから不満の声があがっているという。
報告によれば、一時停止位置での停車時間が長すぎるなどの指摘が上がっているという。ウェイモは停止標識がある場所では3秒間停止するよう自動運転AI(人工知能)にプログラミングしていると言い、ウェイモ側はむしろ一般ドライバーの安全意識の欠如を指摘しているという。
自動車に乗っていると人間は、良くも悪くも他の車両の「流れを読む」ことがある。後ろがつかえているときは、一時停止での停車時間をなるべく短くしようと考えることもある。一方で自動運転AIが安全第一を考えてきちんと停止時間を守った場合、KY(空気が読めない)と感じる人も出てくるだろう。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という発想も自動運転向けAIには無い。なら自動運転車はKYのままで良いのでは——? 自動運転車をめぐる議論は、これからも続いていきそうだ。
【参考】自動運転とAIについては「自動運転にAI(人工知能)は必要?倫理観問う「トロッコ問題」って何?|自動運転ラボ」も参照。