定額タクシーや相乗りタクシーなど、タクシー業界では新たな形態のサービス提供に向けた実証実験などが続く。こうした取り組みによってタクシーがより利用しやすくなれば、地域によってはクルマを運転しない高齢者が増え、結果的に高齢者の事故も減るかもしれない。
こうした期待感もある中、調査会社の株式会社マクロミル(本社:東京都港区/代表執行役社長:スコット・アーンスト)が2019年7月22日までに、シニアドライバーを対象にしたアンケート調査を実施した。その調査の中では、定額タクシーや相乗りタクシーなどの利用意向を聞いており、定額タクシーで59%、相乗りタクシーで41%と高かった。
さらにはこうしたサービスが普及した場合に運転免許を自主返納するか質問しており、結果は「自主返納をする」が15.3%に留まったものの、「自主返納を検討すると思う」は45.7%に上っている。
自動運転技術の普及はヒューマンエラーによる交通事故を減らすと言われているが、こうしたアンケート結果からは、タクシーサービスの多様化も事故の減少につながることが感じさせる。実証実験がより積極的に行われ、いち早いサービスの普及に期待が掛かる。
【参考】関連記事としては「日本のタクシー業界、改革へ11案策定 ダイナミックプライシングや相乗りサービス」も参照。