購入せず車に乗ることができる個人向けカーリースの利用者が急増中だ。カーリースは頭金不要、月々定額で新車を利用できるのが大きなメリットだ。
しかし「カーリースが安いのには罠があるかも？」と考え、契約するのをためらっている人もいるようだ。この記事では、カーリースが安くなる仕組みのほか、購入と比較した際のメリット・デメリットを紹介する。
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【参考】関連記事としては「カーリースおすすめ17社比較！月額料金・評判からどれを選ぶべき？｜車のサブスク」も参照。
記事の目次
■カーリースが安い理由は？
カーリースは安いプランの場合、月額1万円以内から新車を利用可能だ。各社の公式サイトでも「月々5,500円から」「月額1万円台で」などとアピールしている。しかしこれはボーナス併用払いの場合の月額になる。月々均等払いの場合は、安くても月額2万円前後になることがほとんどだ。カーリースでは、支払い方法で月額が大きく違ってくることをまずは頭に入れておいてほしい。
そしてカーリースが安い主な理由は、契約時に残価（契約期間満了時の想定車両価格）を設定し、その残価を車両本体価格から差し引いてリース料を算出するためだ。
一般的に車は年月が経つほど価値が下がり、中古車としての値段が落ちていく。カーリースは、車両自体の購入費や維持費などクルマにまつわる費用から、契約期間満了時の想定車両価格（残価）を差し引き、残った部分から月ごとの料金を算出して支払うというシステムになっている。
また、ほとんどのカーリース会社で走行距離制限を設けている。カーリースでは契約終了後に車を返却することになる。その際に利用した車の価値を決める大きな要素が走行距離で、走行距離が多くなればなるほど市場価値が低くなる。そのため走行距離は重要なポイントになる。
■カーリースのメリットは？
カーリースが優れている点について、購入する場合と比較しながら説明する。
数年のみでの利用に最適
カーリースは、転勤先で数年のみ利用したり、子どもの送迎の期間のみ利用したり、大学への通学の4年のみ利用したりといった際に使い勝手の良いシステムだ。車が必要な期限が決まっている場合は、その期間のみの支払いで済む。初期費用が不要だ。
購入すると売却の際に査定に出したり見積もりを比較したりと、手間と時間がかかる。カーリースは契約終了後にリース会社に返却するだけで済む。ただし契約終了後、その車をもらえるというプランもある。
毎月の支出を一定にできる
車を購入して所有する場合、2年ごとに車検を行う必要がある。また税金や、故障・トラブル時の修理費用なども発生する。そのための予算を想定し、確保しておく必要がある。
カーリースは毎月同じ額を支払う定額固定制になっているため、マネープランを立てやすい。ただし車検やメンテナンス代金などはプランにより含まれている項目が異なるため、契約の際に内容をよく確認しておこう。
車両管理が楽で、手間が省ける
自己所有の車の場合、毎年の税金の支払いや数年ごとの車検、保険契約といった諸手続きを行う必要がある。車検や故障時の整備工場をどこにするかなど迷うかもしれない。
しかしカーリースはそれらの費用がコミコミのため、手続きをする必要がない。そのため税金の払い忘れなども起こらない。整備工場も指定されているため、安心して任せることができる。
家族での利用に適している
セカンドカーとしてカーリースを利用する人も多い。すでに車1台を所有しているため2台目は将来的に必要がなくなるという際に、数年単位で契約できるカーリースは最適だ。
またシニアドライバーが数年先の免許返納を視野に入れて車を買い替える場合、購入してしまっていいのか迷う場合も多い。そんな時、期限が決められているカーリースが便利だ。家族としても、「契約が終わるから」という理由は免許返納を納得してもらえる良い材料になっているようだ。
■カーリースのデメリットは？
車を「所有」せずに「利用」するカーリース。どんな点がデメリットになるのか挙げてみる。
カスタマイズや改造が制限される
カーリース中の車両のカスタマイズ・改造については、ほとんどの会社で不可となっている。ただし一般的な装備などで返却時に原状復帰できるものについては許容されていることが多い。
自分好みにカスタマイズしたい人は、購入一択になるだろう。少数だが、カスタマイズ可能なプランを提供しているカーリース会社もあるため、カスタマイズ希望の人はそういった会社で契約しよう。
走行距離制限があり、超えると追加料金が発生
走行距離制限は年間で5,000〜2万キロというのが一般的で、月間では1,000キロ・1,500キロ・2,000キロ・3,000キロなどのプランが設定されている。走行距離が非常に多くなるということが分かっている、距離を気にせずに好きなだけ乗りたい、などと思うのなら、走行距離が無制限のプランを探す以外には購入するのがいいだろう。
途中解約する場合は違約金の支払いが必要
カーリースを契約する際は契約年数のほか、ボーナス併用払いなどの支払い方法、メンテナンスプランを決定する必要がある。一度決めたプランは契約中には変更できない。そのため契約途中で利用を中止する場合、解約金を支払う必要がある。
月額は選んだ車種やプランにより大きく異なってくるため、契約前に必ず具体的な金額を確認しよう。ただし、途中解約でも解約金がかからないプランを設定している会社もある。
■【まとめ】カーリースには大きなメリット
カーリースの支払総額を考えると、利用期間によっては購入の方がリーズナブルになる。しかし初期費用無し、かつ車検やメンテナンスなどで発生する急な費用が不要で、予算の見通しが立つというのは大きなメリットだ。また契約先が一本化され手続きが簡単なため、運転初心者に特におすすめだと言える。
自分が車を「自己所有」にしたい、カスタマイズしたいといったこだわりが特にないという人は、カーリースも選択肢に入れてみてはいかがだろうか。各社のサイトで車種ごとの月額を簡単に確認できる。
【参考】関連記事としては「カーリースおすすめ17社比較！月額料金・評判からどれを選ぶべき？｜車のサブスク」も参照。