空飛ぶクルマ開発のSkyDrive、資金調達で国内7位に

スタートアップ対象の2022年ランキング

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出典:SkyDriveプレスリリース

空飛ぶクルマなどの開発を手掛ける株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市/代表取締役CEO:福澤知浩)はこのほど、13社を引受先とした第三者割当増資などにより、シリーズCラウンドにおいて総額96億円の資金調達を実施した。

これにより、2022年における国内スタートアップ資金調達額ランキングで新たに7位に入った。同社の2022年の累計調達額は約147億円で、2022年の累計調達額でも7位となっている。エアモビリティを開発する同社の日本国内における注目度が、一層高まりそうだ。

出典:フォースタートアップス・プレスリリース(※クリックorタップすると拡大できます)
■三菱UFJ銀行など13社から資金調達

2019年には日本で初めて空飛ぶクルマの有人飛行に成功したSkyDrive。日本で初めて空飛ぶクルマの型式証明申請を国土交通省によって受理されるなど、エアモビリティの領域において目立つ動きをしている企業の1社だ。

シリーズCラウンドとなる今回の資金調達は、三菱UFJ銀行やSCSK、関西電力、近鉄グループホールディングス、スズキ、損害保険ジャパン、東京海上ホールディングス、豊田鉄工、日本化薬、日本発条など計13社から行った。

<シリーズCにおける資金調達の引受先>

同社の代表取締役CEOである福澤氏は、世界でエアモビリティを開発する動きが活発化していることに触れ、「物流ドローンによる危険で大変な作業のサポート、そして2025年のエアモビリティのサービス開始を通じて、モノや人が自由に空を移動する世界を作って参ります」とコメントしている。

■「バーティポート」に関する業務提携も

SkyDriveは現在、2025年の大阪・関西万博におけるエアタクシーの実現に向け、2人乗りの空飛ぶクルマとして「SkyDrive式SD-05型」の開発を進めているほか、最大で30キロまで積載可能な物流ドローンの開発にも取り組んでいる。

2022年9月には、米Volatus Infrastructureと「バーティポート」に関して業務提携したことも発表している。空飛ぶクルマには離着陸設備が必要となる。バーティポートは垂直離着陸が可能な空飛ぶクルマなどのための離着陸場のことだ。

機体も開発し、実用化のためのインフラ面においても積極的な動きをみせているSkyDrive。日本の有力ベンチャーの1社として、注目していきたい。

【参考】関連記事としては「SkyDriveは空飛ぶ車だけじゃない!物流ドローンで新事業」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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