米メディアの報道によれば、米Samson Sky(サムソン・スカイ)が開発中の三輪タイプの空飛ぶクルマ「サムソン・スイッチブレード」(2人乗り)が、米連邦航空局(FAA)から耐空証明を取得したようだ。
耐空証明とは、航空機の強度や性能、環境保全などに関する基準の適合性を証明するもので、自動車でいうところの「車検」に相当するものだ。
■3分間で空飛ぶクルマに変身
Samson Skyはサムソン・スイッチブレードを14年前から開発しており、スイッチを押すと街乗り用の三輪自動車から空飛ぶクルマに3分間で変身を果たすことができるという。
報道によれば、地上を走行するときは時速約200キロを出すことができ、空飛ぶクルマとして飛行しているときの標準巡航速度は約260キロだという。最大航続距離は約720キロで、離陸には335メートルの滑走路、着陸には213メートルの滑走路が必要だという。
FAAが検査したのはサムソン・スイッチブレードのプロトタイプで、報道によれば、Samson Skyは耐空証明の取得を受け、数週間以内に飛行させるための準備に取り掛かっているという。
ちなみにサムソン・スイッチブレードは市販される予定で、予約受付数は1,670機に上っているという。価格は15万ドル(約2,000万円)ほどのようだ。
■大きな自信を得たSamson Sky
FAAから耐空証明を得たことは、Samson Skyにとって大きな自信になるはずだ。以下が同社の公式サイトだ。サイトは英語だが、頻繁に自社ブログを更新しているので、興味がある人はサイトを開いてみてはいかがだろうか。
▼Samson Sky公式サイト
https://www.samsonsky.com/
【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマ(2022年最新版)」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)