タクシー配車アプリ「DiDi」を展開するDiDiモビリティジャパン株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:Stephen Zhu)は2019年11月7日から、タクシー需要が高いと見込まれる場所をAI(人工知能)が教えてくる新機能「DiDiヒートマップ」の提供を、タクシー乗務員向けアプリにおいてスタートした。
具体的には、アプリ内の地図上でタクシー需要が高いと見込まれる場所をオレンジ色で表示するという機能で、色の濃淡によって予想需要度の高低を表現する。オレンジ色が濃いほど需要が高くなる。
この機能をタクシー乗務員が使えば、効率良くタクシー客を探せるようになることが期待される。需要予測は過去の注文情報などを解析して算出されたものだという。
まず東京で先行提供し、今後は大阪エリアでも順次展開していくという。DiDiモビリティジャパンは報道発表で「今後もタクシー乗務員がより安全に、効率よく配車依頼を受け付けられるように、乗務員向けアプリの性能向上や機能追加を行ってまいります」としている。
■みんなのタクシーもAI需要予測機能の提供を開始
AIを使った需要予測に関しては、同様にタクシー配車アプリ事業を展開するソニー系の「みんなのタクシー」社も、同様の趣旨の機能の提供をドライバー用タブレット向けに開始したばかりだ。
タクシー事業者の視点で考えてみると、より売上をたくさん得られるアプリを提供している企業と手を組みたくなる。そのため、配車アプリ開発企業によるAI需要予測機能の開発競争は今後激化していきそうだ。
【参考】関連記事としては「配車件数18倍、広告売上4倍…みんなのタクシーが実績発表 事業説明会で」も参照。