ベントレー、運転席がない自動運転EVシャトルを開発へ

新ブランド設立、2023年以降に生産開始



出典:ベントレー・プレスリリース

高級自動車メーカーとして知られる英ベントレーは2022年11月11日までに、自動運転モビリティの新ブランド「HOLON」を設立することを発表した。

2021年末に分社化したEV(電気自動車)システム事業ユニット「BENTELER EV Systems」の名称を変更する形となる。今後はHOLONとして、完全電動の自動運転モビリティを用いた事業に注力していくという。







自動運転モビリティは2023年以降に開発がスタートし、2025年から米国で生産開始される予定だという。

■2023年1月のCESでコンセプトカーを発表予定

HOLONでは、自動車メーカーとしてベントレーが持つ知見をもとに、革新的でスマート化された自動運転モビリティの開発に注力していく。

まずは、2023年1月に米ラスベガスで開催される世界最大の技術見本市「CES 2023」で自動運転コンセプトカーを発表予定だという。

すでに公開されている写真を見る限り、運転席がないシャトル(小型バス)で、窓が大きく開放的なデザインになっている。仏Navyaの「ARMA」やトヨタの「e-Palette」にどこか似ている近未来的な車両と言えそうだ。

この自動運転シャトルは公共交通機関としての利用のほか、大学構内や空港、国立公園などでの走行も前提に開発されるという。また、ラストマイル配送での活用も視野に入れているようだ。

HOLONのManaging DirectorとなるMarco Kollmeier氏=出典:ベントレー・プレスリリース
■インテル傘下Mobileyeとパートナー関係

HOLONは、米インテル傘下のイスラエル企業Mobileyeとパートナー関係にある。HOLONの自動運転モビリティの自動運転システムは、Mobileyeが開発しているという。Mobileyeは2022年10月、この年最大のIPO案件として米ナスダック市場に上場したばかりだ。

なお、モビリティサービスの展開と運用システムのための技術とサービスを担うのは米Beepで、車両デザインはイタリアのPininfarinaが担当している。

HOLONという言葉はギリシャ語に由来し、「全体であると同時に全体の一部であるもの」という意味があるという。新ブランドのスローガンは「HOLON – Established Tomorrow(確立された未来)」であり、未来型のモビリティ開発への同社の強い想いが感じられる。

各自動車メーカーが力を入れている自動運転やEV市場だが、ベントレーをはじめとした高級自動車メーカーが、市場全体にどう影響を与えていくのか注視していきたい。

▼ベントレー公式サイト
https://www.benteler.com/en/

【参考】関連記事としては「自動運転バス・シャトル車種一覧(2022年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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